2024年5月某日
その日、俺はどしゃ降りのなか、愛車鉄の棺桶3号のハンドルを握っていた。ワイパーがせわしなく右へ左へ大わらわだ。フロントガラスを打つ雨粒の大きいこと大きいこと。
すっかり圧倒的晴れ男ぶりは影も形もなくなっていたが、それより久しぶりの冒険に心が踊った。
家を出て1時間後、最初の目的地に到着した。
うずしおふれあい公園
駐車場に車を停め、ボキボキに折れたビニール傘をさし、あたりを歩いてみることにした。わりとすぐにこんなものを発見。
なるほど。情報どおり、この公園のどこかにポケふたがあるのは間違いないようだ。となれば、あとは見つけるだけ。なのだが、どしゃ降りの雨と強風にあおられて上手く探索が進まない。
ずぶ濡れになりながら、公園を一周したが見つからない。
ちなみに俺はスポット以外の情報は何も知らない状態である。やっぱりある程度は自力で探したいからな。
さらに強まる雨あし。だが、初っぱなから諦めるわけにはいかない。見つかるまで家に帰れはしないのだ。2周目は1周目より外側をぐるりと回ってみることにした。
すると、出発からすぐのところでポケふたを発見した。
公園入口付近にある「うずしおふれあい公園」と書かれたモニュメントを正面とすると、左後ろのところにあった。見つけたときには、完全に濡れ坊主になっていた。
シードラ キングドラ
渦をイメージしてのチョイスだろうな。
ワカメとシードラ、キングドラ。カッコいい!
いいね。いいね。水ポケモンだから雨降りまくってても全然いいもんね。むしろ「あまごい」かまして、「かみなり」必中ざまあみろという塩梅だ。
よくみると、真ん中上部にルギアっぽいシルエットがあるね。やっぱりルギアも「うず」に関連するからかしら?(うずまき島)
無事1つ目を見つけられて安堵。
財布を忘れて、ランチ食べにいけなくなってるのに気づいているけど心はポカポカである。
次の目的地はわりと近隣。ウキウキしながら愛車を走らせた。相変わらず雨が強く、風も止む気配をみせない。
そんなこんなで2つ目の目的地に到着した。
ポカリスエットスタジアム
何やら大規模な工事をしており、かなり遠くの駐車場に停めるはめになった。ふたたびボキボキのビニール傘をさして、いざマンホールふた探し開始!
歩きながら探索していたら、オロナミンC球場が解体工事していることがわかった。
調べたところ、去年(2023年)秋から始まっていて、2026年度中のリニューアル完成を目指しているらしい。
印象も変わってしまうのかな。中の様子をもっと記録しておきたかったな。
なんて思いながら歩き、ポカリスエットスタジアム前に到着。さて、この辺りにあるのだろうか。うろうろ探索開始。
はい、発見。
ニョロモ ニョロゾ ディグダ
おなかの渦巻きが鳴門の渦潮っぽくていいね。
多くの人がニョロモかニョロゾ、もしくはニョロボンあたりを、徳島のポケふたに予想してたんじゃないだろうか。
鳴門金時(さつまいも)!
余談だけどポケモン生みの親である田尻智さんが、たしかニョロモ好きだったんだよな。
ちなみのちなみにディグダに関しては、
すべてのポケふたはディグダが掘った穴の跡のしるしとして、誰かが描いているという噂があるので、それゆえディグダが描かれているようだ。
ずぶ濡れではあるものの、順調に2つ目も見つけられてホクホク。愛車に乗り込み、最後のポケふたを目指した。
網干休憩所
最後のスポットは、十年来のお気に入りスポットだ。
真夜中にきてのんびり過ごしたり、仕事の合間に休憩しにきたり、県外の友達を連れてきたりしたこともある。
実は今年に入って一度野暮用で来ているんだけど、全然気がつかなかった笑 なんとなく「もっと奥に設置されている」って思ってたからかもしれない。
伍代夏子さんの歌碑(鳴門海峡)を越えてすぐ右に発見。
これはわかりやすい。すぐ見つけられた。
スイクン
伝説のポケモンきたー笑
たしかにTHE水ポケモンだものな。
これはいいね、強くて美しくてカッコいいポケモン!
いやあ無事3か所巡れたのも嬉しいけど、イメージどおりのポケモンを描いてくれたのが何より嬉しいね。ディグダも遠路はるばる海底を越えてお疲れさま。ありがとう。
もしまた徳島まで掘ってくれるとしたら、どこでどんなポケモンだろうか。予想してみるのも楽しいかもしれないな。
さて今回の冒険はここまで。
それではまた、したらなー。