2019年3月16日土曜日。俺はとよとみ珈琲という喫茶店に来ていた。
コーヒーを飲めない男が何故喫茶店にやってきたのか。それは俺のお客さんがその喫茶店で個展のようなものを開いていたからである。
お客さんに会いに来たとはいえ、喫茶店に来て何も注文しないなんて正気の沙汰ではない。とは言うもののコーヒーは苦いから飲めない。だから、ロイヤルミルクティーを注文した。
「何? ドカンと『COFFEE』って書いてある店にノコノコ来といて、何がロイヤルミルクティーだ。表出ろ」と言われることを覚悟したが、店員さんは笑顔で「かしこまりました」してくれた。
だから言うわけではないが、店の雰囲気はとても良い。
いかにも珈琲好きそうなマスターは、馴染みの客らしき人に熱心に珈琲豆について語っている。他の店員さんたちも良い感じで、落ち着いた雰囲気だ。
店内に置かれるアイテムはどれもお洒落で、テキトーに写真を撮っても映える。
さて、お待ちかねのロイヤルミルクティーがやってきた。
あっ、この感じのお茶は久々だ。大阪で恩師にご馳走になったタイプのアレだね。
この良い感じのロイヤルミルクティーを、目の前で店員さんが豆の選別みたいなのをしているのを眺めながら右京さん気分でがぶ飲みして過ごす。
旨いし、何より苦くない。それが何より嬉しい。(でも、ものすごく珈琲にこだわっているマスターやお店の人には申し訳ないね。。。)
ちなみに奥に見える小さな器に乗っかってるのは、甘いパンみたいなやつ。(最初は何が置いてあるのかわからず、無視してたんだけど一か八か口に入れたら美味しかった)
充分ミルクティーを満喫した俺は、会計を済ませてから本題である、お客さんがやってる個展を覗きに2階へと続く階段を登っていった。
ツナグブルー 型と絞りの二人展
Khimaira 堀尾さんとロンタノブルーさんによる作品と、素敵な商品が並ぶ空間になっていた。
壁が白く、藍染の色がよく映えているね。
全部格好良くて写真撮って来たんだけど、全部載せちゃうと悪いんでこれだけ。(他にも格好いいのがあるから現場で見て欲しい)
俺なりに眺めながら、1枚1枚勝手に思いついたタイトルをつけていったので、文字だけ羅列しておこう。
「深海の巨大軟体動物」「雪山遭難者の見た景色」「トラウマ輪廻」「双子の神秘」「迫り来る月」「水金地火、木飛ばして、土天冥海」「ブリヂストン」「気泡」。こんなところか。じっくり1枚1枚眺めながら想像力膨らませてみた。さて掲載済みの3作品に当てはまるタイトルがおわかりいただけるだろうかしらね。
昨日(3月15日)から始まって、3月19日火曜日までやってるのでお時間のある方はぜひコーヒー飲みがてら、とよとみ珈琲さん2階にいらっしゃいませ。(時間は午前10時~午後6時半※最終日は午後2時まで)
こんなふうに可愛らしい小物もたくさんあるよ。ぜひいらっしゃいませ。