しつこいようだが、俺は流れる綺麗な自然の水が大好きだ。
なのでがっつり滝を眺めてやろうと思い、 名西郡神山町上分のどこかにあるという「おおとしの滝・いつぼの滝」に向かって車を走らせた。
山の中にある名所なんかは結構住所がざっくりとしかわからないことが多く、その地域一帯をおおまかに示しているだけのパターンがよくある。だから、今回は前夜からGoogle Mapを見まくって何となくの場所を頭に入れてから出発した。
「目印は……菜の花畑よりももっと奥だな」
我ながらバカみたいな覚え方だが、この菜の花畑というのも「江田の菜の花」と言ってそれなりに有名な名所である。実際、この覚え方でたどり着いたのだから大したものではないだろうか。
アスレチックのはじまり、はじまり
入口からすでに「一筋縄ではいかなさそうだな」というオーラがプンプンしていた。何しろ一旦「開放厳禁」の札にたじろぎ、格子状の扉というか柵を留めてある3本の紐をほどき、軽く封印を解く感じで入っていかなければならないのだ。
ちなみに扉には誰かが書いた「3つの紐を~」というメモがくっついていた。
山中にある滝を見に行くなら、当たり前のようにこういう道を歩いていくわけだが、先に進むにつれてだんだんと様相が変わっていく。