しつこいようだが、俺は流れる綺麗な自然の水が大好きだ。
なのでがっつり滝を眺めてやろうと思い、 名西郡神山町上分のどこかにあるという「おおとしの滝・いつぼの滝」に向かって車を走らせた。
山の中にある名所なんかは結構住所がざっくりとしかわからないことが多く、その地域一帯をおおまかに示しているだけのパターンがよくある。だから、今回は前夜からGoogle Mapを見まくって何となくの場所を頭に入れてから出発した。
「目印は……菜の花畑よりももっと奥だな」
我ながらバカみたいな覚え方だが、この菜の花畑というのも「江田の菜の花」と言ってそれなりに有名な名所である。実際、この覚え方でたどり着いたのだから大したものではないだろうか。
アスレチックのはじまり、はじまり
入口からすでに「一筋縄ではいかなさそうだな」というオーラがプンプンしていた。何しろ一旦「開放厳禁」の札にたじろぎ、格子状の扉というか柵を留めてある3本の紐をほどき、軽く封印を解く感じで入っていかなければならないのだ。
ちなみに扉には誰かが書いた「3つの紐を~」というメモがくっついていた。
山中にある滝を見に行くなら、当たり前のようにこういう道を歩いていくわけだが、先に進むにつれてだんだんと様相が変わっていく。
ほほう、苔むす岩場へ続く平均台か。右手に一眼レフ、左手にスマートフォンという状態ではちょっと不安定だったが、日頃鍛え上げた体幹で強引に乗り切った。
少し立ち止まってあたりを見渡す。
綺麗な水が流れているし、5月を目前にして新緑具合もいい感じで癒やされる。
おいおい、なんてワイルドな道を用意してくれているんだ。
わんぱくな秘密基地でも隠されていそうな佇まいに、内心こころが踊った。
最初のイカダ風の橋は結構安定してるんだけど、そのあとに続く木の板の橋はバインバインしてちょっと怖かったな。
そんなちょっとしたアスレチックを乗り越えた先でようやく……
おおとしの滝&いつぼの滝 お目見え
うーん、ここ最近あまり雨が降ってなかったからか水量が少ないね。。。
でも、水自体はめちゃくちゃ綺麗で澄んでた。
おおとしの滝といつぼの滝、並んでるんだけど俺が持ってるカメラたちでは離れすぎてて綺麗に揃って撮れなかった。
しばらく2つの滝を眺めて過ごしたあと、次なる滝を求めてもと来た道を戻っていくのだった。
改めて上から見てみると、なかなか危なっかしいルートだなあ。
ただ童心にかえることが出来るルートではあるね。
おまけ 姫の滝
さらに「神通の滝」っていうスゴイ滝があって、そこへ行こうとしたんだけど何だかんだで行かずじまいになったわけだが、その道中に見つけた「姫の滝」というのを簡単に紹介しておこう。
神通の滝へと続く道沿いに突如現れる「姫の滝」の看板。
車を停めてガードレール越しに見下ろしてみると、なかなかいい感じの滝が見える。
何でも高さ20メートルほどの滝らしく、装備と覚悟次第では下に降りていくことが出来るらしい。
ちなみにメインであったはずの神通の滝に行かなかった理由は、駐車場から未舗装の山道を徒歩15分かかるというのを現場で知ったから。
この日のメインは別の滝で考えていて、その滝でも同じくらい歩くことがわかっていたため、俺の体力じゃメインにたどり着くまでにヘトヘトになるだろうと思っての断念だった。