記事にしてみると、まるで一瞬で戻ってこられたように思えるが、
実際には何度も挫けそうになり、「もう諦めて洞窟で暮らしていこうか」と思い始めるくらい追い詰められた。
時刻は13時半。剣山に入り、すでに3時間半が経過しようとしていた。おにぎり1つでよくここまで動くことができたものだ。
とりあえずベンチに腰掛け、和風ツナのおにぎりを食べてエネルギー回復。
このあたりになると、天気も少し良くなり日がさしていてなっていたので、最初のように旨くおにぎりが食べられない、飲み込めないという事態ではなくなっていた。
おにぎりを食べ、少し元気を取り戻した俺はリフト乗り場を目指して山を下っていった。
しばらくするとリフト乗り場の屋根(?)が見えてきた。探し求めていた人工物との再会に、正直この日一番の感動を覚えた。