本滝に向かう。
驚くほど、すんなりあっさり到着した。
地上58メートルから流れ落ち続けることで、凄まじい勢いで叩きつけられる大量の水。滝底を跳ねて発生した水飛沫によって、辺り一面強烈な天然ミスト状態で視界がぼやけるくらいだ。
かなり濡れそうだが、真正面まで近づいてみる。足場にも大量の水が流れており、滝に近付くにつれて、半分以上水に使った石の上をあるかねばならない。
中には苔の生えた石も混じっている。力強く体重を乗せすぎると滑って転ぶ危険性があるから慎重に。
距離にすれば、ほんの数メートル程度。ゆっくり落ち着いて進んでも、すぐに滝の真面目に立てる。だが、強烈な天然ミストが一身に襲いかかってくるから、瞬く間にずぶ濡れだ。