てやんでぇ!オイラは蕎麦食いに来たんだっての !
そんな顔をしながら、いつものように店員さんに笑顔で会釈しながら入店。
一等隅っこの席にドッカリ腰を下ろしたあっしは、おもむろに品書きを見やりしばし熟考。
そして、自身の空きっ腹具合いと相談しつつ、「生そば」と「ミニ天丼」を注文したんでサァ。
音の出る、薄い箱型の動く連続写真にはキンコンカンコンと鐘を鳴らす、のど自慢大会。何気なくそれをぼんやり眺めながら、そばと天丼がやってくるのを待っていやした。
「これ以上我慢できねえ」と言う頃、店員さんが「お待たせしました」と愛想良く「生そば」と「ミニ天丼」を持ってきて下すった。
んん? 何で蕎麦が2つもあるんでぇ?
だが、あっしはコマけぇことは気にしねえ。少ないより多いほうが良いに決まってラァ。いきなり蕎麦つゆをぶっかけてみようと写真左上の陶器を握った。
あぢぢぢぢぢッ
何でぇ、この熱さは。。。あっしの小さいお手々が真っ赤になっちまった。。。だが、あっしは小粋な江戸っ子。コマけぇことは気にしねえ。手をガンガン軽く火傷するのも構わず、そのまま蕎麦つゆをぶっかけてやった。