ガタガタと車を走らせること20分。
我が愛車・鉄の棺桶2号は、俺を乗せてドンドン進み続けていた。
道は一本道。迷いようもなく、ただ前進あるのみ。あとは対向車が現れないのを願うばかり。
ガタガタ。ゴトゴト。
幸い対向車が現れることなく、少し広めの通りに出た。見覚えのある道だ。
そこは、数十分前に登り始めた道だった。
そう、一か八かの勝負に出た俺は、目的地まで残り200メートルというところまで近づきながら、あろうことか「変な山道を選び進んで、元来た道に降りてくる」という大失敗をしでかしたのである。
時刻は朝7時20分。今から再び目指せば、ギリギリ間に合わないでもない感じがした。
だが、猛烈に眠いのと、猛烈に空腹なのと、猛烈に「山道を無駄に走った」ことに対するショックが大きすぎて心がへし折れてしまった。(おまけに風邪の悪化による悪寒が始まっており、帰宅後熱を計ったら38℃を余裕で超えていた笑)
「よし、もう帰ろう」
諦めて、しょぼくれて帰路に立つ俺。でも、骨折り損のくたびれもうけな結果は、そう珍しいことではない。ブログでは、省略して書かないだけで何回もあった。
しかし、どこで道を間違えたのだろう。
そんな風にぼんやり考えつつ、山を降りるために車を走らせていると、
「あっ!」
雲海とまでは言えないまでも、それなりに「雲海の浅瀬」みたいな景色の見えるところに出てきた。
ガチ雲海を期待してただけに、ボリューム不足は否めない。だけど、しょぼくれた俺の気持ちを癒してくれた景色である。
「次こそガチ雲海見てやる!」と言う気持ちにさせてくれた。
次回は靄(もや)っぽいのではなく、もっさりふわふわした雲海をお届け出来るように頑張るぞ(`・ω・´)ゞ