※少しおセンチなお記事となっておりますので、お予めご了承くださいませ※
2月6日。
その日は、我が愛車・鉄の棺桶2号との最後の夜だった。
鉄の棺桶2号は、2月7日をもってお別れ。その後に廃車になることが決まっていた。尚且つ俺は7日がバリバリ仕事ということもあり、
本当に愛車と共に過ごせるのが、この晩しかなかったのである。
とはいえ仕事上がり後の時間など知れているし、ましてやガソリンも必要最低限しか残っていなかった。
そうなれば、必然的に近場をドライブするくらいしか出来ない。とりあえず俺は割と近場の思い出の場所に行くことにした。
思えば、大阪から帰ってきて家業に就いてからずっと一緒だった。大体8、9年の付き合いか。
ここで書くのは憚られるような出来事に凹んだ夜も、その苦しみに終止符を打たんがために高速を走り抜けた夜も、愉快な徳島の冒険に飛び出し続けた朝も、初めて飛び込み営業で成果を出せた時も。常に身近にいたのが鉄の棺桶2号だった。