まさかの焚き火
いかにも「棟梁!」という雰囲気をまとったおじさんが、西島駅出てすぐの建物を改修だか取り壊しだかの作業をしていた。そのおじさんが暖をとるために焚いているらしき焚き火だった。
ちょうどおじさんが作業する手を止めて、立っていたので声をかけてみることにした。
「何かの改修ですか?」と問うと、「休憩場にしようと思ってな」と教えてくれた。たしかに剣山では、雨風雪をしのげる建物系休憩場は山頂のヒュッテくらいしかない。あとは緊急避難場所として逃げ込めそうな広めのトイレもあるが、それも山頂付近なので、実質リフトを昇ってきたら山頂まで建物は何もないのだ。
そう考えてみると、ここに休憩場が出来るのは非常にありがたい。さらに聞いてみれば、11月末ごろに完成するらしい。(もっともその頃にはリフトは冬眠に入るので、俺のような剣山ビギナーが休憩場を利用できるのは来年の春以降となる)
おじさんにお礼と「いってきます」を言って、さあ出発。
とりあえず大剣神社ルートを探索することに。今回の目的はあくまでも紅葉狩りである。紅葉の撮影である。出来る限りのんびりゆっくり楽しむことをテーマに俺とマーは歩き始めた。
つづく。