俺もこういう場所へ訪れ、感傷に浸るようになったか。
我ながら笑ってしまう。少なくとも、この地には個人的な思い入れはない。でも、歩いていると何かしらの気持ちが湧いてくる。これはいったい何なのだろう。とても不思議な感覚である。
思っていた以上にたくさんのお店が並んでいた。
もちろん閉店してしまっているお店の少なくないだろう。
それでも町の景観の一部として存在し続けている限り、人々の記憶から消え去ってしまうことはないはずだ。
だが、それがいつまでも当たり前に形として残り続けるわけではない。形あるものは、やがて崩れてなくなっていってしまうのが当然だからだ。
だからこそ、俺はこうした記録をブログという形で残していこうと思う。
あくまで俺の主観でしかないブログであるが、それでも写真や映像を添えて残しておくことで、ブログを訪れた人々それぞれの記憶の支えくらいにはなるんじゃないかと考えている。