仮に「祖谷に来たら食っとかなアカンでしょランキング」というものが存在したとするなら、おそらく何年か連続で1位に選ばれたのちに殿堂入りするであろうメニューがある。
それが祖谷そばだ。当サイトでも何度か登場し、何度か紹介している祖谷そば。俺はこの究極的にシンプルな、素朴なそばが好きである。その好きな理由というのが、「落ち着くから」だ。
そんで今回は東祖谷にある、山奥の蕎麦屋さんをご紹介。その名も、
東祖谷名産 純手打ちそば そば道場
良い名前でしょ。豪快に笑う大将と、にこやかな女将さんと、周辺地域では「店の味を継承すべく都会から舞い戻ってきた」と言われているお姉さんの3人で営まれているお店だ。
仕事柄、顔なじみだったんだけども、一度も食事出来てなかったので、休みを利用して行ってみたというわけだ。
蕎麦。なんだろうな。この和食好きをくすぐる響き。そばを「たぐる」なんて専門的な動詞が存在するけども、果たしてそれを英語にどう翻訳するのか皆目見当もつかない。まさに日本独自の食文化といえる蕎麦。
そんなに数多く食べてきたわけでもない俺でさえ、蕎麦屋さんに来ると気持ちが引き締まるというか、少し高揚する。単純に食事に来てるだけなんだけども、同時に嬉しい儀式を執り行っているような感じがするからだろうか。
とはいえ、前述のとおり、このそば道場の皆さんとは顔なじみってことで、わりと慣れた感じで「こんちは~」ってな具合で暖簾をくぐってメニューを見上げたんだけどね。(内心ちょっと緊張してたけども笑)