祖谷名物・岩豆腐。
その名に微塵も恥じることなく、「岩」感満載。まごうことなき「岩のような」豆腐である。
ちなみに1kgまで測ることのできるキッチン用の測定器では「EEEE」とエラーが出た。凄まじいボリュームを誇る岩豆腐。
よく「豆腐の角に頭をぶつけて〇んじまえ!」なんて言うけれど、この岩豆腐なら比喩表現に収まらないんじゃないかと心配になる。
家の2階から落としたのが命中すれば、〇んでしまわないまでも、軽い脳震盪くらいならしてしまうんじゃないかと思う。
さて冒頭から散々物騒な与太話を繰り広げてしまったが、今回は祖谷の老舗豆腐屋・栗枝こんにゃく店で買ったデカ岩豆腐の食レビュー記事である。
確実に1kg以上の重量を誇る岩豆腐。
あまりにデカいので、大野海苔と並べてサイズ感をわかりやすくしてみた。円柱大野海苔と並べても、全然負けてないサイズ。デカいを超えて、ホンマにドデカい。
ほとんど食パンやないか!
正直、ひとりでは食べきれる自信がないので、帰省する当日に購入してお土産にしたわけだが、この判断は英断だったと思う。それくらいこの岩豆腐のボリュームは桁外れで、おそらくひとりで食べきるには1週間から10日ほどかかる気がしてならない。
どんなに美味しいものでも、同じものを連続して1週間、10日と続けて食べ続けるのは至難の業だ。それこそ昔のバラエティ番組の「〇〇だけで1週間生活」「〇〇だけで1か月生活」のような過酷さになりかねない。
ただね、この岩豆腐の凄いところはね、マジで旨いところなんだよな。
とりあえず冷奴。
豆腐としての肝である、大豆の風味。
これがめちゃくちゃ濃厚で大豆の塊をかじっている感覚が味わえる。
こう書いてしまうと、大味な、大雑把な印象を与えてしまうかもしれないけど、実際は違う。非常に繊細な大豆の風味が濃縮凝縮された、ドデカい豆腐なのだ。
フォロワーさんから教わった食べ方、薄く切ってワサビ醤油でいただくというのも旨そうだ。
あとは豆腐100%の豆腐ハンバーグなんてのも旨いかもしれないな。そう考えてみると、かなりリーズナブルな豆腐といえるだろう。
考えてみれば600円で、これだけのクオリティの豆腐を1週間以上楽しめるなんて、これ以上なくリーズナブルではないか。麻婆豆腐にしても旨そうだし。
でも、いつものうっかり癖が発動し、実家に残りの豆腐を置き忘れたまま祖谷の山奥にある自宅に戻ってしまったので、また600円を握りしめて栗枝こんにゃく豆腐店に買いに行かなければならなくなった。次はこんにゃくも併せて買いたいから、まあちょうどいいか。
非常に美味しく、ボリューミー。そして、祖谷の伝統を凝縮した豆腐を堪能できたってわけだ。いやあ旨かった。ごちそうさまでした!!!