徳島県にはいくつか地酒のブランドがある。
このサイトでお馴染みなのは、鳴門の松浦酒造などがあげられるだろう。しかし、今回ご紹介するのは徳島県西部の地酒の雄・三芳菊(みよしきく)酒造の日本酒である。
道の駅大歩危の物産コーナーでジャケットが気に入って購入したコイツらをご紹介。
大歩危こなきの盗み酒
イラストをご覧いただければ一目瞭然。
かの日本妖怪の大家・水木しげる先生による、こなきじじいが描かれている日本酒だ。
徳島県三好市は「こなきじじい発祥の地」と言われており、石像が配置されていたりする。そこにあやかって作られた、THEお土産用の日本酒っぽいヤツ。それがこの酒である。
だが、こいつを単なる見掛け倒しだと思ったら大間違い。口当たりは優しく、ほのかにねっとりと甘い酒で、いかにも「こなきじじいが夜な夜な盗んできた酒みたいだな(失礼)」と思わせるような面白い味わいなのだ。
俺個人としては、フルーティかつ微かに酸味があり、キリッとした風味豊かなものが好みなのだが、これはこれでイケる美味しさなのである。
アルコール度数は15度とまずまずだけど、ガツンとおそいかかってくるようなキツさは感じられない。比較的飲みやすい酒と言えるだろう。
道の駅大歩危限定 妖怪屋敷酒
タイトルにある通り、道の駅大歩危限定で買える日本酒である。
こちらもパッケージが妖怪のキャラクターが描かれていて、いかにも大歩危っぽさが出ていて大変よろしい。ちなみに初めてこの道の駅大歩危を訪れた際にも、徳嶋の父へのお土産として買ったことがあるのだが、自分が飲んだことはなかったため、結構楽しみである。
描かれている妖怪は、ひだるがみ、からすてんぐ、おおてんぐ。まさかのトリオ中2人が天狗という被りがたまらない。
肝心の酒の味はというと、先ほどの盗み酒と比べるとフルーティな酸味があって好みかもしれない。そして、盗み酒同様飲みやすい、口当たりに優しさを感じる日本酒となっている。
こちらもアルコール度数は15度であるものの、呑みやすさゆえに飲みすぎに注意が必要だ。
三芳菊酒造について
気になったんでネットで調べてみると、なんとも挑戦的なパッケージのオンパレード。俺の勘が正しければ、訪れてみると面白いことがたくさん発覚しそうな酒蔵さんやね。
何といってもお酒造りにおいて、「面白い方向性」を追及しているらしいのが興味深い。
仕込み水には、超軟水らしい松尾川の水を使っているらしい。松尾川が超軟水であるということを知らなかった俺からすると、それを知れただけでも調べた価値があったというもの。
徳島に名酒ブランドは数あれど、ここまで個性的な酒蔵だったとは……。
今後もどのように展開していくのか、要チェックだな。
それでは今回はここまで。それではしたらなー。