5月から勝手に始めた「Cafe&ジビエ完全制覇への道」という企画も、とうとうクライマックスが近づいてきた。(ちなみに、どのような企画か説明しておくと、道の駅大歩危内にある「Cafe&ジビエ」という、ジビエバーガー(イノシカバーガー)が食べられるカフェのメニューをすべて食べ尽くすというもの)
前回とうとうバーガー系(ダブル除く)ゾーンを突破した俺は、今回より飯モノゾーンに着手することに。(※飯モノとは……カレーなど米を伴うメニューを指す)
今回注文したのは……。
ロコモコ
本当はカレーの口になっていたんだけど、「張り出されたメニューの右から順番に頼んでいく」というルールに則っていくと、自動的に今回はロコモコを注文することになった。まあロコモコも大好きだから問題はない。
だけど、改めて「ロコモコってなんだっけ?」と問われると、「温玉付きハンバーグの乗ったカレーライスみたいなもんじゃね?」くらいの認識がなかった。なので、注文して出来上がるまでの時間を使って調べてみることにした。
ロコモコとは、
白飯の上にハンバーガーのパティと目玉焼きを乗せ、グレイビーをかけたハワイ料理。
Wikipediaロコモコより抜粋
とのこと。それじゃグレイビーってなんじゃいってなったのでさらにググってみる。
グレイビーソースと呼ばれるもので、調理中に出てくる肉汁をもとにして作るソースのことらしい。そこに様々なスパイスを加えて作ることで店ごとのオリジナリティあふれる味にして提供されるとのこと。なるほど。カレーじゃねえのか。勉強になった。
なんて思ってるうちに呼び出しアナウンス。受け取りに行き、席に着く。
これが……
Cafe&ジビエのロコモコ
良い香りが漂ってる。基本的に野菜などの具材は煮込まれて溶け込んでいる状態。しめじやタマネギなどは辛うじて原型をとどめている感じである。あとはメインである温玉とイノシカハンバーグ。そして、酸味と旨味の効いたドレッシングのかかったレタスみたいなやつが乗っかっている。
その下には適量のご飯。いや、いささか少ないと感じてしまうくらいの腹八分程度のご飯が隠れている。何となく葉っぱ食っておくかと思い、レタスみたいなやつを食す。たっぷりのドレッシングと、グレイビーソースがレタスみたいなやつを美味しく食べさせてくれる。
レタスみたいなやつを食べ終えた俺は、温玉を割る前にグレイビーソースとご飯をスプーンですくって口に入れた。何だろう。この旨さの根元にあるものは……。正直食べてるときは、「ん? デミグラスソースなん?」って思ったんだけど、ロコモコなんだからきっとグレイビー。どちらにせよ旨いのには変わりないから文句などあるはずない。
ちなみにデミグラスとグレイビーは煮込み時間の違いがあって、デミグラスのが長時間煮込むので手間がかかるらしい。そして、グレイビーは調理中に出てくる肉汁を使って作るソースなので、どちらかというとパパッと作れちゃうっぽい。
イノシカバーグをスプーンで斬る。弾力のある、野性味あふれるバーグで、そう簡単には斬られてはくれない。多少力を込めて斬ったイノシカバーグを、グレイビーソースに浸し、ご飯と一緒に頬張る。幸せな風味が鼻孔を行ったり来たりするようだ。
旨い。温玉との相性もよく、あっという間に完食してしまう。
毎回いっているようだが、どうして旨いものはすぐに無くなってしまうのだろう。
もっというなら、どうして食べ物は食べたら無くなってしまうのだろう。不思議でならない。
でもまあ旨かったから小難しいことは考えなくていいや。ごちそうさまでした。
正直、そのままの流れでカレーを注文しても十分食べられるくらい胃袋に余裕はあったけど、たまには腹八分に抑えてみるのも良いと考え、この日はロコモコ一杯で我慢することにし、お店をあとにするのだった。