滝ソムリエとしての活動を長らく出来ていなかったが、久しぶりに気になる滝を見っけたので休日を利用して飲んできたのでレビューをば。
その気になる滝の名は……。
川赤子のいる滝つぼ
どこにある滝かというと、三好市山城にある滝で、道の駅大歩危にほど近い妖怪の里の道中にある。立て看板的には「赤子淵」という。
何やら意味深な名前だね。獄門峠や地獄淵に匹敵する不気味さだ。
場所が妖怪の里のど真ん中だから、こういう意味深な名前なのだろうか。
調べてみると「滝の淵を歩いていたら赤子の泣き声が聞こえた」という噂が元ネタっぽいね。その川赤子が妖怪なのか何なのかはさておき、川赤子と思わしきモニュメントが滝付近に置かれているのが面白い。
ちょっと呑む前に探索。
いいね、遊歩道も歩きやすくイイ感じ。落ち葉のクッションが足裏から膝へのダメージを軽減してくれるのがありがたい。
この川赤子のいる滝つぼ。
橋の上から滝つぼを見られるのだ。
あまりこういう経験はないのだが、滝を俯瞰することが出来るというわけ。でもね、上から眺められるということは、滝の水を飲むためにどこかから下へ降りなきゃいけないということでもあるわけで……笑
ちなみに上から撮った滝、ちょっと怖くない?( ´艸`)
仄暗い感じと水の濃さの具合がマッチして和風な不気味さを演出してない?
結局、周辺を歩きに歩いて降りられそうなポイントを見つけ、両脛を強打したり、足を滑らせ転んだりしながらも、水を汲めそうなところへ上陸。
残念ならメインの滝つぼから汲むためには、もう少し道具や工夫が必要だったため、滝つぼから少し上流のミニ滝で我慢することに。でも、直接滝の流れから浄水ボトルに水を汲めたので、まあいいかなって感じだ。
久々の滝ソムリエ。
汲みながら感じたのは、「むむっ、ややぬるいか?」ということ。内心(ぬるいのは好みじゃないんだけどなあ)と思いつつ、久々のポンププッシュ(浄水)。そして、十分に浄水したところで、これまで10か所以上の滝水を注いできた愛用グラスに注いでいく。
ふむ。透明度は結構なものだな。不純物は見当たらない。
香りも……無臭。少々安堵。少なくとも、ハズレの川魚風味の線はなくなったからである。ちなみに川魚風味はめちゃくちゃ不味い。おそらく川魚を食すのが好きな人でも吐き気を催す味なのだ。まあ、なんといっても水の味が川魚の味だからね。
おっと話がそれた。
とりあえず冷たさ、見た目、香りのチェックは済んだ。さて、もっとも重要なテイスティングにうつろうか。……ちょっと緊張するね、久しぶりすぎて笑
ゆっくりとグラスを傾ける。口に流れ込む川赤子のいる滝つぼの水。
口に含んだときに感じたのは、杉味。杉風味。きりっとした口当たりにありながらも、ややマイルド。これは、俺が、単純に杉アレルギー耐性が出来たからそう感じたのかもしれない。(何しろ杉林の真ん中に住んでいるからね)
これでもうちょい冷たかったら、旨かったかもしれんな。
でも、総合的に考えてみれば悪くない水だな。特別良いってわけでもないけども笑
ただ変なクセがない(少ない)分、大衆受けする安定的な味わいといえるだろうな。よし、久々に点数をつけてみようか。M-1グランプリの審査員のごとし。
冷たさ 85点
まろやかさ 96点
香り 94点
透明度 92点
ミネラル感 93点
旨さ 94点
総合平均 92.3点
まずまずの評価かな。
ごちそうさんでしたっと!
次はどの滝の味を確かめにいこうかな。プロの滝ソムリエの道はまだまだ奥深い。もっと深く追求していかねばならん。まだまだ飲んでないどころか、存在すら知らない滝もあるだろうからな。
目を皿のようにして、Googleマップとにらめっこしていかなアカンわ。
頑張ります!
それでは今回はここまで。したらなー。