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【廃校リノベ】たねのやで明かす夜はジンジャーエールとゾンビハムスターねずこちゃんと共に~そして夜明けのポエム編~【吉野川市】

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ひとりぼっちの肝試し大会と晩酌缶詰ぱーてーを楽しんだ俺は、「よし!」と少し意気込んで立ち上がった。

ほろ酔い気分で廊下に出た俺は、小銭を握って受付までふらふらと歩いた。

「すいませーん」と宿の方に声をかけると、「はーい」と出てきてくれた。

「ジンジャーエールください」と言いながら、ホカホカの200円を渡す。瓶のドリンク(コーラ、ジンジャーエール、オレンジジュース)は200円で買えるのだ。

マイ栓抜きを持ってない場合も心配はいらない。すぐに栓を抜いて渡してくれる。
ちなみにこのとき、ストローを使うかどうかを確認してくれるんだが、そのまま飲みたかったので無しでいく。

お礼を言い、受け取ったジンジャーエールを片手に、ふらふら歩く。俺が向かったのは、廊下にある窓際のカウンターだ。

すっかりここで酒を飲むのを忘れてしまっていたのだ。だから、代わりにジンジャーエールで乾杯。

背の高い椅子に苦戦しながら、昇るようにしてなんとか腰を掛けた。そして、飲む。

よく冷えたジンジャーエールが流れ込んでくる。酒でほてった体に染み渡る。心地よい炭酸具合。ハイボールとは異なる心地よさだ。

瓶詰めの飲み物ってうまいなあ。


それにしても、俺は詰めたものが好きだな。缶詰。瓶詰め。お弁当も広義では詰め物か。指以外の詰め物が好きなんだなと再確認する。何か特別な感じがするのだ。

思い返してみると、それは、子どもの頃からで、苦手な野菜なども一旦弁当箱に詰めてもらうと、その特別な感じから「うまい、うまい」とたちまち食べられるようになった。

気付くとジンジャーエールを飲み干していた。とりあえず苦労しながら立ち上がり、すぐそばの本棚に向かう。

この「たねのやゲストハウス」の素晴らしいところは、至るところに本が並んでいるところだ。いつでも好きなときに、好きなところで本に手が届く。

ふと気になったものを手に取り、席に戻る。

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