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【吉野川市】閉店する大好きな川田まんぢうに「また会おう」と言う話 ~かわたーまんじゅっ!~【長久堂】

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2023年10月31日

徳島県民にとっては、ハロウィンどころではない1日となった。

川田まんぢう「長久堂」閉店の日である。151年の歴史最後の日である。

店舗の老朽化、職人の方々の高齢化、物価高騰のため閉店することをニュースで知ったときは、本当に驚いた。

風の噂によれば、閉店までの約1か月間も、お店には連日行列が出来、開店から2時間3時間くらいで売り切れまくっていたようだ。

明治5年から続く徳島県を代表する銘菓なので、閉店を惜しむ人々であふれ続けていたことは想像に難くない。

川田まんぢうは、俺の祖母も大好きだった。
俺もあのひとくちサイズのまんぢうが大好きで、今年2月に記事を書いたばかりだ。

(もう食べられなくなるのか……)

そう思うといてもたってもいられなくなった。いろんな葛藤があったが、意を決して最終日に買いに行くことにした。

2023年10月31日 当日

午前3時に目が覚めてしまったものの、珍しく頭は冴え渡っていた。軽く朝食もとって、愛猫たちと遊んで心身ともに万全。

午前7時ごろ、意気揚々と自宅を飛び出した。

ちなみにお店が開くのは午前9時だが、SNSなどで知る限りでは、8時半から整理券が配られるとのこと。となると結構早くから列が出来ている可能性が考えられた。だから、かなり早めに出発したわけである。

40分後 到着

車は臨時駐車場(川田西小学校)に停め、そこから歩いてお店へ向かう。

さすがに一番乗りだと思いきや3人ほど先客がいらっしゃった。一番乗りの方いわく、朝6時半から並んでいたのだそう。俺が家を出発した段階で、もうすでに並んでいたということだ。

あとはご近所のおじさん、おばさんがいて、挨拶をきっかけに談笑して、最後の開店を待つことになる。非常に楽しいひとときだった。

しばらくすると、四国放送の方がやってきて、一番乗りの方にインタビューをはじめた。ついでに俺もインタビューを受けた。

午前8時半

お店かたが整理券を配ってくださった。

SNSでよく見かけた、くまさんの可愛い整理券である。

この整理券と引き換えに商品を購入するスタイルなので、持ち帰ることは出来ない。

無事4番を入手。なかなか1番は難しい。

その後、NHKや徳島新聞の方々もきて、一番乗りの方に取材をしていた。横で話を聞きながら、取材のしかたをこっそり勉強させていただいた。プロの技を近くで見聞き出来たのは想定外の収穫だった。

(余談だが、俺のインタビューおよびお買い上げの様子が無事放送された笑)

午前9時 開店

とうとう最後の開店。シャッターがお店のかたの手により、ガラガラガラガラと上げられた。

整理券の順に入店。俺は4番だったので、本当にすぐ入店することができた。お店に入って驚いたのは、いくつかのカメラが向けられたこと。カメラ向けらるのが平気な俺でさえたじろぐほどの迫力だった笑

川田まんぢうの方々と向かい合いながら、ごく短いながらも目をみて言葉をかわしながら、お目当ての川田まんぢうを購入した。

後ろにたくさんお客さんが待っているので、長居は出来ない。お礼とお辞儀だけはしっかりしつつ、お店を後にした。

ようやく買えたまんぢうを抱えて、臨時駐車場へと続く数百メートルの道のりを、足取り軽く歩いていく俺であった。

9時10分には家路についていた。

帰宅後、早速まんぢうを食べることに。

30個入りのを買ったから、半分だけ今日家族と分け合って、残りはまた別日に楽しむことにした。

他のかたも言ってたけど、包装紙などはもったいなくて捨てられないな。俺は、冒険の際に手に入れた印刷物(チケットやパンフレットなど)って、結構きちんとファイリングして残してるんだ。

あとあと見返して、記事を書くネタにするとか思い出話をする際に役立つ資料になるから。

だから、今回の川田まんぢうの諸々も保存しておくことにしよう。

さて、早速食べよう。いただきます!

うまい!

控えめながらも存在感のある餡の甘み。北海道の小豆を使った、こだわりの餡。生地にも、どことなく懐かしみを感じる柔らかな風味。まさに「おばあちゃんが家族のために手間をかけて作ってくれたお菓子」な優しい味わい。

もう食べられないなんて信じたくないな。

正直言うと、いつか復活するんじゃないかって期待しているんだよね。いや勝手な期待なんだけど、期待でもしてないと寂しいだけだから許してくれ。

さてさて、残りの15個はアレして、アレしようかな。その際には、記事にするんでお楽しみに。

というわけで今回はここまで。
それではまた、したらなー。

川田まんぢうご関係の皆様へ

このたびは本当にお疲れさまでした。
大好きな川田まんぢうが食べられなくなるということが、今も実感がわかないです。

非常に寂しく残念でなりません。

ですが、記事にも書きましたように、自分は川田まんぢうの復活を信じております。だから、さようならとは言いません。

川田まんぢう、ありがとう。
また会おう、川田まんぢう。

川田まんぢうは永久に不滅です。

またお会い出来る日を心待ちにしております。151年、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

今日までごちそうさまでした!

それでは、また! 

かわたーまんじゅっ!

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