にし阿波の花火に行ってきた。
にし阿波の花火というのは、三好市にて全国の花火師さんたちが集まり、各々の腕前を競い合う大規模な花火イベントである。
そう、一般的な花火大会とは異なり、花火「競技」大会なのだ。
前回2019年以来4年ぶりの開催とあって、チケット争奪戦はなかなかに熾烈だった。しかも、争奪するのは閲覧席のチケットだけではなかった。駐車場のチケットも必要だったのである。
何とか2種類のチケットを入手し、意気揚々と現地に乗り込み、楽しんできたので、そのレポート記事を書いていこう!
2023.11.11 10時30分
まず駐車場付近のコンビニにて、今回「一緒にいきませんか?」と誘ってくれたポンジュさんと合流した。(ポンジュさん:ミスターティラノサウルスレース)
ちなみに今回のメンツは、
ポンジュさん、徳嶋ダイスケ、徳嶋弟マー、友次郎。この4人である。
ちなみにポンジュさんはティラノサウルスレースの記事、友次郎は兵庫県遠征の記事にて登場。
単独行動にが常な俺にしてみれば、非常に珍しい団体行動だ。わくわくしないわけがなかった。(※夜勤明けの友次郎だけ遅れて合流する予定)
我々は駐車場に車を停め、シャトルバスに乗り込んだ。
どうやら俺たちがシャトルバス一番乗りらしい。
ウキウキしながら、運転手さんに「お願いします」と言いつつ乗り込んでいく。しばらくすると、出発進行。
いざ会場へ!
徳島県西部健康防災公園、到着!
シャトルバスを降り、数百メートル歩き、
入退場ゲートでチケットを見せる。
すると、貰えるのが、人数分のパンフレットとリストバンド。
とくに大事なのが、このリストバンド。
何故なら再入場する際に必要であるだけではなく、帰りのシャトルバスに乗る際にも必要だからである。
かなりたくさん屋台が一列に並んでいて、それを眺めながら、
我々はひとまず指定席(4人シートA-Dエリア)へと向かった。
すでに用意されていたブルーシートを広げ、荷物を置いて、基地を完成させた。
うん、なんか良いよね。
待ち時間
駐車場からカウントすると、花火開始まで約7時間30分ほど待ち時間があったかな。さすがにいつものように、単独で来てたらきつかったなと思う。
でも、今回は仲間がいたから案外平気だった。友次郎と合流するまでは、ポンジュさんとマーと3人で交代交代で屋台に行って腹ごしらえ出来たし、ブルーシートに寝そべって他愛ない話をしたり出来たからね。
ちなみに俺は久しぶりの屋台を満喫。
俺は、ふだん食べないイカ焼き、牛串、たこ焼きを食べ、ノンアルコールビールを飲んで「寒い寒い」と祭り気分を楽しんだ。
そうだ、ポンジュさんがポッキーの日(11月11日)にちなんでポッキーをくれたのよ。みんなで分けて食べたのも旨かったな。
時間が有り余るほどあるから、とくに用がなくても屋台群を眺めに出歩くこともあった。
ずらりと屋台が並んでいると、やっぱりテンションが上がってしまう。あまり人混みが出来るイベントは参加しない性分なんだけど、好きは好きだからね。祭りみたいなのも。
小遣い握りしめて、屋台の並びをいったり来たり。これだけでもかなり楽しいアトラクションである。
周りには老若男女がたくさん歩いていて、みな一様に笑顔。屋台を眺める顔も、トイレに並ぶ顔も、焼そばを頬張る顔も、駆け回る顔も、全部笑顔なのが妙に嬉しかった。
そして、友次郎が遅れて合流したのが、花火打ち上げ開始30分前くらい。ようやくフルメンバー揃ったときはさらに嬉しかったな。
人が多すぎてスマホが一切繋がらなくなった段階で、まだ友次郎と合流出来てなかったのでかなり焦ったけど笑
そうそう、待ち時間中に、花火に少しだけ詳しくなったよ。ホンマに少しだけだけど。
たとえば、花火の大きさ。
5号玉(14㎝1.2㎏)なら、約190m上がって、開花時の直径が大体150mの大きさの花火になる。
倍の10号玉(30㎝8.2㎏)なら、約330m上がって、大体300mもの大きさの花火になる。
もらったパンフレットに書いてあり、「花火ってそんな大きいのか」と驚いた。
夜空には比較対象がないから、いまいちサイズ感がわかってなかったけど、150m~300mもあったんだね。凄いでかい。
あと、「花火鑑賞のポイントと採点説明」という項目では、大玉(単発で打ち上げられる花火)とスターマイン(連発花火)、それぞれのポイントが書かれていた。
玉の座りがよい(打ち上げられた玉が最高点で開花して、丸く開く状態)か、とか、消え口(花火の星が燃え尽きるとき)が揃っているか、とかが重要らしい。
こうした予備知識を待ち時間に頭のなかに入れとけるのはありがたい。鑑賞の姿勢や意識がかなり変わってくるだろうし。
あとね、花火のプログラムが必殺技みたいでカッコいい。昇天銀竜 三重芯変化菊とか、昇り曲導付 四重芯菊先紅緑銀乱とか。声優さんに叫んでいただいたら、そのまま技が発動しそうなくらいだ。
こういうイベントの際にもらえるパンフレットって、かなり内容が充実していて、勉強になることが詰まっているから、良い資料にもなるんだよね。だから、結構読み込んでしまう笑
さて、いよいよ花火の時間が迫ってきた!
花火
ホンマ凄かった。
初っぱなから最後まで終始クライマックス。日本花火の最先端であり、集大成であるような、技術がふんだんに花火玉ひとつひとつに込められていた。
また、音楽と組み合わせた演出があるのも良かったね。それを見上げる観客たちの歓声も相まって、素敵な盛り上がりをみせていた。ド派手な花火には子どもたちがキャッキャと明るく元気な声をあげ、テクニカルな花火には大人たちが感嘆の声をもらす。
始まる直前、「声だして良い」と公式にお達しが出てて、ようやくかつてのような賑やかさを取り戻してきているんだなと思った。
でね、目新しい試みがあって面白かった。
と言うのも、入場時にパンフレット貰ったんだけど、そこに各花火の点数記入欄があるわけ。
どうやら審査員たちのほかに、俺たち観客も採点していくスタイルらしいんだな。
実際は記入欄はメモがわりに点数書いて、掲載されてるQRコードでサイトに飛んで送信するんだけど、こうすることで俄然姿勢を正して見ようとなるよね。
俺も、終始花火をカメラで撮影しつつ、肉眼でも花火見上げてさ、採点しようとするんだけど、甲乙つけがたいにも程があるね笑
花火単体を評価する人もあるだろうし、コンセプトに沿って音楽との組み合わせ演出を総合的にみる人もあるだろう。観客全員が審査員なんだから、評価も十人十色だろうな。
俺が重要視したのは、花火の映え具合と歓声の大きさ。打ち上げる人と見上げる人で合わせて一本スタイルで採点。ただ、俺ごときの採点を掲載せる必要はないので省略!
どれも魅力的な花火ばかりで、誇張ぬきで泣きそうになった。競技花火が終了し、この日最後の花火・火神には度肝を抜かれた。
もう「これでもか!」ってほど豪快で、派手で、「まだ終わらないでくれ」という哀愁みたいな気持ちも芽生えるような花火で締め括られた。
でも、花火の魅力ってどんなに文章費やしても、表現しきれないな。こんなの書くと、またわけのわからん文句が来そうだけど笑
寒さ
この日は、非常に底冷えのする夜だったんだけど、ブルーシートの上で4人固まってると暖かいんだぜ。さらに両サイドの見知らぬグループたちの存在もありがたくて、集団で固まって暖を取りながら皆で花火を見上げる。
この数年はなかった「密」の良さみたいのを感じられた。
そうそう、密ってもともとはそんなネガティブなものじゃなかったんだよな。
たまには人混みもいいものだと、俺としては価値観がくるりとひっくり返るような印象を抱いた。
帰り
花火が終了したのが、午後8時くらい。
で、シャトルバスで駐車場に戻ってこられたのが午後10時。
まあ長かった笑
驚くほどの大混雑で、なかなかシャトルバスにも乗り込めなかった。
ただ、俺たちが向かう駐車場は他の駐車場に比べて、何故かシャトルバスの本数が多かったため、比較的早く乗り込めた。
もしかしたらシャトルバス乗り場を、わかりやすく散らした方が大混雑を緩和出来るかもしれないな。
結局、最後の最後でポンジュさんとはぐれてしまうということはあったものの、無事全員帰宅出来たので、よかりしも。よかりしも。
いやあ、めちゃくちゃ楽しかった!
しかし、こうして「花火を見るため」に外出して、現場で見上げながら待ったなんていつ以来だろうか。ほとんど記憶にないな。
誘ってくれたポンジュさんには感謝しかない。ありがとうございます!
動画撮ってきたから少しお裾分け。
案外GoProも花火撮れるんだな。想像以上に綺麗に撮れて満足。
あとこういう時にはトランプか簡単なカードゲーム持っとくと良さそう。知らないグループに勝負挑んでたら、あっという間に時間経つだろうし。
いろんな発見があった!
それでは今回はここまで。したらなー。