船に乗れず、すっかり拗ねてしまった俺はプンプンしながら鳴門を飛び出した。
何となく「藍の館」「あすたむらんど」を素通りし、上板町に差し掛かったとき気になる看板を見つけた。
「技の館」!?
なんだ?
やけに気になるじゃないか!
気になったら、もうどうにも止まらない。やたら狭い道を通り、一度道を間違えつつ、ガラガラの駐車場に車を止めた。
ほほう、なかなか良い面構えの建物。
だが、人の気配がない。。。
入ってみる。
だが、人の気配がない。
でも、綺麗な藍染のハンカチが飾られていて、奥に「藍染体験」と書いてあるので受付へ。結局、俺しかいないんだけど、藍染体験をしてくれることになった。
ハンカチやハンドタオル、スカーフなどから好きなのを選んで藍染していくんだけど、俺が選んだのは「5本指ソックス」。足のサイズ的に女性用でぴったりなので、女性用のにした。よし、藍染によって「絶対に虫に食われない最強の5本指ソックス」を作ってやるぜ。
藍染の部屋に移動し、すぐに体験がはじまった。教えてくれるのは、素敵なお姉さんである。
マンツーマンなので、藍染について真剣に話が聞けた。「すくも(藍の葉っぱに100日間毎日水をかけて発酵させたもの)の出荷量全国一」「藍染のジーンズが30万円」「小さい子のほうが自由で独創的なものを作る」「お姉さんは自前のスニーカーを藍染めている」など。
藍染体験では、BB弾や発泡スチロール性の球を輪ゴムで留めていき、それを藍染用の液体に5回ほどつけて、1分ずつ揉んで色をつけていく。
また、藍染用の液体につけてすぐは綺麗な藍色ではなく緑色にみえる。が、水をかけながら酸素に触れさせていくと、みるみるうちに綺麗な藍色になっていく。
ちなみに藍は菌を発生させているもののため、活発なときほどよく染まるのだそうだ。全然知らなかった。
そして、完成したのがこちら!
良い感じにできた!
これはお気に入りだな。大事にしよう。小さい子でも楽しめるから、親子で参加してみてもいいかもしれんな。勉強にもなるし。自由研究にならないかな?
楽しい藍染体験をして、すっかり元気を取り戻した俺は「そうだ、道の駅を開拓しよう」とご機嫌で車を走らせた。
今回向かうのは「道の駅 温泉の里 神山」。場所は鳴門や板野、上板からはわりと遠かったが、頑張って山道を走りまくったぜ。
無事に到着し、探索してみたんだけど、残った印象は「トイレが綺麗」なのと「いらっしゃいませがあった」ことくらいかな。(何故か山んなかにある道の駅では「いらっしゃいませ」と言われない。入店早々嫌われてるのだろうかと落ち込むくらいさ。。。)
あ!
あと渋い木製の看板にセミが止まってて、夏っぽかった。
で、さらに奥地で川を眺めてUターン。
移動中、徳島刑務所の看板見つけたから前まで行ってきた。
すごくないかい? さしいれ屋ってのが刑務所敷地の外すぐにあるんだ。凄い気になったけど、人の気配がなかったから諦めてUターン。
帰りの途中にある「国府町」の「阿波史跡公園」によってみた。高床式なんちゃらみたいな、歴史の授業で習った建物の実物(再現されたもの)が並んでるんだ。
初めてきたけど、なかなか雰囲気があっていいよね。中にも入れそうだったけど、変な虫が飛びまくってバリア張ってたから退散した。
あと、トイレが石造りで格好良かったのと、イノシシに注意しろって看板があったな。アイツらも結構山から降りてくるからね。
いっぱい歩いてヘトヘトになった俺は大人しく帰路についた。でも、頭のなかでは「明日はどこ行こうか」とワクワクしていた。
そう、三連休なのだ!
2日目へ続く!