不思議 徳島の神社仏閣 徳島県民による徳島観光 阿南

「徳島のサグラダファミリア」大菩薩峠と心霊スポット「日和佐トンネル」にまつわる怖くない話

投稿日:2018年8月17日 更新日:

お松大権現あたりまでは良かったんだけど、ここらへんから予定が狂いはじめた。

大菩薩峠から50分ほど車を走らせると、蒲生田岬(がもうだみさき)というところに行ける。聞いた話じゃ、「狭い道を通っていく」というのと「あんまり人はいないだろう」ということだったので、余裕ぶっこいて行ってみた。すると、びっくりするほどたくさんの車が止まっており、半裸の男たちがご機嫌でサーフボードを磨いているではないか。。。

しかも、狭く細長い道に沿って駐車しているため、下手に留めて岬に行けば、後ろにどんどん車が停まっていき、サーフボードどころか水着すら持ってないのに1日中海にいなきゃいけなくなるかもしれない。

なので、泣く泣く諦めて来た道を戻った。

その途中、立ち寄ったのがココ。

心霊スポット? 日和佐トンネルの怖くない話

でね、「せっかくだから心霊スポットも見ていこう」と思って立ち寄って、写真撮ってたの。

「日和佐トンネル」もそのひとつで、「真夜中にトンネル付近にある公衆電話が鳴る→幽霊からの電話」みたいな噂があるらしいんだな。

で、パシャパシャ撮ってたわけ。

「これが噂のトンネルか。どことなく不気味だなあ」

「おっ、公衆電話。コイツが夜中に鳴るってやつかな」

そんなことを思いながら撮ってた。

そんなとき、ふと何か胸騒ぎがした。嫌な感じ。なんだか胸というか頭というかが、モヤモヤするんだ。

いやだなーこわいなーこわいなー。

何となく拭いきれない違和感がずーっとあるんだな。

一瞬、「これが心霊スポットの怖さなのかな」なんて思いながら、一旦車に戻ってトンネル越えてUターンした。

もう一度トンネルに入る瞬間、なんだか背筋がゾッとしたのは気のせいだろうか。。。

で、ずっと抱いていた違和感は家に帰って、写真を確認するときまで続いていた。

「やっぱり何か変だ」と思いつつ、写真を一枚、二枚とチェックしていく。お松大権現や途中で寄った神社なんかの写真がいっぱい出てくる。

それでね、日和佐トンネルで撮った写真を見た瞬間、凍りついたね。

「ああああっ!」

俺は気づいちゃったんだ。この日ずっと拭えなかった違和感の正体に。

違う!

こっちじゃねえ!

わかりますよね? トンネルってのは入り口があって、出口がある。俺は日和佐側から入って、山河内側へ出て、Uターンして日和佐へ戻っていったんだ。
  俺はてっきり日和佐側を心霊スポットだと思いこんで、撮ってたんだけど、違ったんだ。心霊スポットだったのは山河内側の公衆電話だったんだな。
  だから、本当は日和佐側から走り抜けて左側にある公衆電話に行かなきゃいけなかったんだ。。。

よくよく考えたらトンネル出て、Uターンして戻る時に「へえ、こっちにも公衆電話があるんだな。こっちのほうが不気味じゃね?」と思ったんだ。。。

そっちが心霊スポットだったようです。。。

で、俺が写真撮りながら「変だな」と思ってたのは、ネットで見かけたスポットの写真と何か向きとか感じが違う気がしてたからなんだな、多分。

結局、全然心霊スポットでもなんでもない、単なるトンネルとその入口前の普通の公衆電話を撮っちゃったんだな笑

もし、本当に幽霊がいたなら、「あっ、アイツ間違ってる! 教えてやろうかな。でも、バカで鈍感そうだし気づかねえだろうな」と思われただろう。

ちょっと2日目は裏目、裏目に出ちゃう日のようだ。

次のページへ >

-不思議, 徳島の神社仏閣, 徳島県民による徳島観光, 阿南

Copyright© 週刊トクシマ , 2024 All Rights Reserved.