前記事の続き~
海陽町立博物館
実はこの博物館だけは入場料300円が必要なので、ちゃんと300円握りしめて訪れよう(ただし、町民は無料らしい。羨ましいね)
お金を払い、チケットとパンフレットを受け取った俺はウキウキした気持ちを抑えつつ、まずは現在展示中の蝶々の標本を見に行った。
何を隠そう20年以上前までは虫取り少年、虫大好き少年だったからね。
青みがかったキラキラしてるのって綺麗だよなあ。こんな綺麗なのがひらひら飛んでたら、つい追いかけてって山で迷う気がする笑
この中に1つだけ「蛾」がいます。それはどれでしょうか?
ちなみに俺は見事にハズレた。。。答えは記事の最後のお楽しみにしておこう笑
俺はアオスジアゲハが好きかなあ。可愛い顔してるし。
さて、この蝶々の展示は無料ポイントなので、展示中はいつでも誰でも見られるっぽい。興味がある方はぜひどうぞ~。
大里古墳
直径約20m・高さ約4~5mの円墳で、周囲に幅約2mの濠がめぐる。埋葬施設は南に開口する両袖型の横穴式石室で全長11.2m、玄室部長さ5.7m・高さ2.3m、羨道部長さ5.5mを測り、砂岩の巨石を用いて構築されている。阿波海南文化村に石室のジオラマが展示されている。出土遺物は耳環や武器、須恵器など。6世紀末頃の築造、7世紀まで追葬が行なわれていたようだ。県指定史跡、1952(昭和27)年指定。
古墳マップより引用
引用文中にある、「石室のジオラマ」がこちら。
個人的には古墳自体以上に、背景というか周辺の木の造形がリアルでスゲェなと思った。多分触っちゃいけないから触れずに見まくったんだけど、よく出来てた。
リアルなジオラマの隣にはこんなのもある!
石室を模したもので、中にはいると「古墳築造」の物語を聞くことが出来るらしい。こういう穴ぽこを見つけると入りたくなる、困った癖があるのが俺だ。
閉所恐怖症だけど穴ぽこは大好き。(密着さえしなければ大丈夫パターンだ)
お邪魔しま~すと機嫌よく突入したのもつかの間。
まさかのクモの巣にかかり大ダメージを受けた。。。なぜ、こんなところにクモの巣が……。多少しょぼくれつつも奥へ進む。
すぐに行き止まり。「どうやらここで物語が聞けるようだぞ」と少し元気を取り戻した。……ところが待てど暮らせど物語は始まらない。どこかにスイッチか何かがあるのかと探してみるが、さらにクモの巣に引っかかっただけで特に見つけられなかった。
結局、クモの巣掃除をしただけで物語は聞けずじまいに終わってしまった。。。
だが、博物館にはまだまだお楽しみが詰まっているのだ。気を取り直して、俺は再び気分をウキウキさせて歩き始めた。
古銭ゾーン
前にも書いたかもしれないが、俺は伯父さんの影響で古銭に興味を持っていた時期があった。なので、この古銭ゾーンも楽しみにしながら突撃した。
いきなり銭甕(ぜにがめ)という、古銭が大量に入って溢れているというインパクト抜群なものが俺を出迎えてくれた。思わず「古銭フェスティボー」と叫びそうになるのを抑え、チャールズ・ブロンソンみたいな表情を作り、まじまじと眺めた。
説明書きによれば、この甕が発見されたときには中から7万枚以上の古銭が入っていたらしい。中でぎゅうぎゅう詰めになっていたため、内側には古銭の形が痕になって残っているんだって。古銭から推測するに14世紀後半くらいのものらしいね。
こんな感じで細かく古銭が展示されている。相当古いものがたくさんあって、思わず唸るような逸品だらけだ。
中でも俺のテンションをあげたのは、
この「世界に1枚しかない咸平元寶(かんぺいげんぽう)」というものだ。何のコレクションでも良いんだけど、こういう「世界に1枚」「1of1」みたいなのはコレクター泣かせだよね。
誰かの手に渡っちゃったら、もう手に入らないんだもの。
それはさておき、その超貴重な古銭がこちら。
正直言うと、相当マニアックな違いっぽくて俺にはわからない次元だ。よくわからないけど、何だか有難そうってことで何となく一礼しておいた。
この世界で1枚だけって以外を考えてもさ、1000年以上も前のお金だからね。その凄まじい時の流れを思えば、何だかロマンを感じざるを得ないよ。
銭形平次が懐に忍ばせてそうな 銭縒 (ぜにさし)。これでぶん殴られたら大怪我しそうだな。一枚一枚投げるより、これを振り回すほうが破壊力があるね。
本当はもっと細かく見てもらいたいんだけど、有料スポットなので、もっと細かく見たいっていう方はぜひ現場にてご覧いただければなと思う次第m(_ _)m
おっといよいよ大メインクライマックス(byヘイポーさん)が見えてきた(*´∀`*)
岩をも切り裂く伝説の日本刀 海部刀
洗練されたフロアが続く。
日本刀って格好良いよね。美しさと混在する怖さ、悲しさもあるし、何よりも「斬る」一点に特化した機能美がたまらない。
伯父が所有している日本刀をもたせて貰ったことがあるのだが、そのときの印象としては「これが自在に振れた当時の侍たちの筋力はどうなってんだ」という驚愕だったのを思い出した。
館内にはこういうシアターっぽいのがあり、刀や古銭、古墳についての映像を見ることが出来る。せっかくなので、海部刀についての映像を見てみることにした。
このおじいちゃんがわかりやすく説明してくれる。
大坂夏の陣において、阿波から助っ人として送り込まれた侍たちが使ったことで「何だ、あの斬れ味の刀は!!」的に知れ渡ったとされる海部刀。その斬れ味は、「岩をも切った」とされるほどだったという。
その刀は、何でも中国などから優れた刀匠を呼び寄せて、阿波の刀匠たちに徹底して学ばせ、研究させたことによって誕生したとか。(みそカツラーメンをいっぱい食べて眠かったため、うろ覚え)
ネットで検索かけてみるとわかるが、あまり知られた刀ではないようだ。(Wikipediaでも見かけない)
この海部刀こそ知る人ぞ知る伝説の刀なのである。
刀を作っている最中の図のようだ。なかなかリアルな表情をしており、人形が怖めな俺がたじろぐほどの出来。
ここで仕入れた日本刀うんちくをひとつ。
日本刀という言葉を最初に使ったのは、中国(北宋)の詩人・欧陽修という人だったらしい。日本刀歌という歌をつくっていて、「日本刀は美しいぜ~美術品、芸術品だぜ~すごいぜ~」的に褒めてくれていたのかもしれない。
歴史を感じさせる展示物たち
とまあ、こんな感じで年季の入った、歴史を感じさせてくれるようなアレコレが展示されている。
この辺りの雰囲気は、さながら松茂町歴史民俗資料館のソレとよく似ていて、眺めるだけでも結構楽しい感じだった。
そして、充分に満喫した俺は受付のお姉さんに「ありがとうございました」とお礼を言って、博物館を出た。
うん、凄まじく満足出来た(*´∀`*)
ちょっと距離があって行くのが大変だけど、南の方に用事があるときにはまた行ってみたいなと思う。
……そうだ! 大事なことを忘れていた!
蝶々クイズの答えを載せておこう。
正解は、ニシキオオツバメガでした(*´∀`*)
以上、阿波海南文化村に関する記事、前編後編でした<(`・ω・´)