前回までのあらすじ
買い物しようと山まで出掛けたが、財布を忘れて不愉快なダイスケさん。しょぼくれながらも「お金がなくても楽しめるスポット」を目指して神山森林公園イルローザの森にやってきた。そこで一眼レフでの撮影の練習をしつつ、闊歩。そして、これまで踏み入れたことのないゾーンに進んでみることに……。
標高400.5m
前記事のあたりから更に上に向かって歩いてくとさ、こういうのあった。普通こういうのってこの敷地内で一番高いところにあるイメージがあるんだけど、実はここが一番高いところって言うわけじゃないんだな。
もう少し上まで歩いていけるから、何でここに標高を記したんだろうと不思議に思っている。
それはさておき、こちらをご覧あれ。
左から「高越山」「大滝山」「?峠」「大山」「大麻山」「大鳴門橋」「眉山」と書かれている。この方向にそれぞれがありますよって目印だね。
竜王神社
森林公園全体を見下ろすように眺められる高台には、竜王神社があった。こんなところに神社があるなんて知らなかった。(いつも下の方でウロウロ遊んで満足していたのだ)
2匹の白い蛇が巻き付いた何かが中央に置いてあり、その左右にロウソクが立てられていた。
わかりづらいけど、竜をかたどったような置物があった。
立て札などの説明書きがないため、無知な俺には神社のいわれみたいなのがわからなかったが、どうやら竜王とは「水と雨をもたらす神様」みたいな扱いのようだ。
神社前にはめちゃくちゃ広い空間がある。俺が駆け回っても有り余るほどの広さだ。(もちろん罰当たりそうなのでやらないけど(;・∀・))
無料の望遠鏡
とりあえず見つけるたびに覗いてみるんだけど、ちゃんと見えた試しはないな。大抵壊れているのか見えない。あまり期待せずに今回も覗いてみる。
……うん、見えない。平常、平常。次行ってみよう。
謎の鐘発見
見えない望遠鏡のすぐそばを振り返ると、少し高台に面白そうなものを発見した。鐘だ。こういうのを見つけると、近づいてみないと気がすまない。
何となくオシャレなゲートをくぐって近づいていく。太陽の光でうっすら見える蜘蛛の巣。それを手でなぎはらいながら進む。我ながら強くなったものだ。
謎の鐘と謎の像。もはやRPGかアクションゲームの謎解きに見える。鐘を鳴らすと像が動いて地下へと続く階段が現れるか……なんて妄想しながら鳴らしてみるが、何も起こらず。少しがっかり。
とりあえず像もよく観察しておこう。よく見ると像の体中には、いろんなものが巻き付けられている。数珠みたいなのやネックレス、それから……。
大阪万博のソビエトパビリオンのヤツだな。俺が生まれるはるか昔の年代ものだろう。でも、どうしてこの像にこれをかけたんだろう。多分遊びに来た人が記念に置いてったんだろうな。永遠に解けない謎だ。
目指せ! 北の展望台
北の展望台とかくと北の偉い人みたいで怖い感じになるけどご愛嬌。
ひたすら緩やかな坂道を登って登ってしていくと、
こういう看板があるからお見逃しなく。矢印に沿って進んでいく。
何だか気になる展望台がお目見え。こうなったら登るしかないよね。
顔面で蜘蛛の巣のテープカットをしつつ、トントントンと階段を登る。すると良い感じの、涼しいスポットに出る。影になってて涼みながら休めるのだ。
またも見っけた。無料の望遠鏡。覗いてみるも、また何も見えず。。。
仕方ないから肉眼で景色を眺めてみることにした。
伸びっぱなしの木々でほとんど見えない。。。展望台なのにほとんど展望出来ないという結果に終わった。。。
またまた諦めて降り、再び来た道を戻って、どんどん降りていくと小屋を見つけたので問答無用でお邪魔してみた。
何かあるなと思って見てみたら、「天皇・皇后両陛下 お手植え? お手まき?」と書いてある。
さらに辺りを見て回ると、こういう写真も展示してあった。
この2枚の写真を見て、思い出したことがある。
まだ弟が生まれる前の平成元年くらいに、1歳になるかならないかの俺は母に連れられて、ここ神山森林公園にやってきていた。それは単純に遊びに来ていたのだが、その日が偶然天皇・皇后両陛下がいらっしゃっていて、木を植えたり、種を蒔いたかをされるタイミングだった……的な話を母から聞いたことがあったのだ。
日付を見ると、平成元年5月21日となっている。うん、間違いない。この写真の日、俺はこの現場にいたんだ。お忙しいおふたりがそんな頻繁に森林公園にやってくるはずもないし……。
その際の陛下のお言葉というのも展示されていた。
実は徳島県には皇室とは凄まじく古くからの関係性がある地域や風習があるので、そのあたりも近々出かけて調べて記事にしてみたいなと思う。
それはさておき、財布を忘れてしまったことがきっかけに色々探索出来て楽しかったな。たまには忘れ物もしてみるものだ。
そんなこんなで俺のお散歩闊歩歩きまくり祭りは幕を下ろしたのである。