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【お盆休みSP】スーパー徳嶋ブラザーズ剣山登山 前編【瀕死兄弟】

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俺のなかで勝手に決めてることがある。それは「毎年夏に一度剣山の山頂で塩むすびをむさぼり食う」ことだ。

初挑戦の昨年、初めてそれをした時の感動が俺を剣山無しではいられない体と心にしてしまったのである。

それほど山の頂での飯は旨い。その旨い飯を食うために、俺は山に登るのだ。もしかすると、そんな俺をトンパチ野郎だという人もいるかもしれない。だけど、俺はただ登るだけ。食べるだけ。

旨い飯のためと、前回出来なかった「おくさり場」挑戦のために、お盆休み初日は剣山へ。(当然のようにリフトを利用する)

そして、今回は心強い助っ人をお供に登山した。我が弟・マーである。マーと一緒に登った。

これは、そんな飯のトンパチ野郎の兄と至って普通な弟の命懸けの登山記録である。

まず登山にあたって、ルートを決めた。初めて剣山にきたマーには悪いが、いきなり最難関の行場コースだ。

これは前回にも説明したように、山岳信仰の方たちが修行に使うような厳しいコース洞窟があったり、目的である「おくさり場(連なる鎖をつたって岩肌を登る)」があったりするのだ。

何しろマーは俺より体力があるし、筋トレに余念がない元バスケ部だ。(俺は、ソフトボール部やサッカー部に所属したものの、練習をせず試合だけ出ていたインスタント運動部だ)

まず前回も立ち寄った不動の窟に向かう。前回は雪が積もっていたため、今回は道中もやや雰囲気が異なるように見えた。

ルートとしては、一度刀掛けの松まで進み、そこから左手方向「行場コース」に入っていく感じだ。

何かしらのマナが発生してそうな岩

不動の窟には、喋りながら歩いたためか、わりとすぐに到着した気がする。

相変わらずの雰囲気だ。

先に探検隊長である俺が先に降りて奥に進む。

中はひんやりして涼しい。いや、肌寒いくらいだ。奥から湧き出続ける冷たい水。これ以上進めないところまで行き、写真と動画を撮り、引き返す。

マーと交代。


不動の窟で涼しい天然のクーラーを堪能した我々は、不動の窟すぐにある「剣山山頂へ」みたいな看板の先に「おくさり場」があると思い込み、笹をかき分け、異様にキツイ登り道を進む。

結果から言えば「おくさり場」は見つけられなかった。ただただ足場の悪い、斜度が異様なルートを登るはめに。数歩進んでは休み、数歩進んでは休みを繰り返す。

山登りで大切なことは、休み休みであっても、小さな一歩一歩であっても、進み続けている限り確実にゴールに近づけることを意識することだと思う。

1時間ほどかかって、俺たちはようやく正規ルートに出ることができた。階段や鳥居、山頂付近の建物の様子が見えたときの安堵感は何とも言えない。

我が弟・マー

鳥居をくぐり、意外とキツイ階段を一歩一歩踏みしめながら上っていく。そして、見えてくるヒュッテ。前回はカレーを食べさせてもらった、山頂の憩いの場である。

本当ならばすぐにでも食事をしたかったんだけど、初剣山登山なマーにはまず頂上を見せたかったし、やりたい儀式がまだ済んでなかった。なので、まず先に山頂を目指して進んだ。

木製の足場を進み、真の山頂へ。
そこで記念写真を撮った。今回は単独行動じゃないから、俺が写る山頂写真をば。

あとマーの写真もついでに。

そして、山頂から少し奥に進んだ先にある岩場が目印のスポットから次郎岌の写真を撮った。

良い感じでしょ?

さて充分頂上あたりを満喫した我々は、適当なベンチに腰掛け、あるものを取り出した。それは……。

コンビニおにぎり!

最初に言ったように、山登りの醍醐味は、一番気持ちいい頂でおにぎりをむさぼり食べることだからね。何の味でも良いけど、個人的には塩むすびだな。シンプルがゆえに体と心に沁みるんだ。全身にみなぎるものがあるというか、自然に笑っちゃう何かがあるのだ。

何億円積まれても食えないごちそうだ。

「うんめー!」泣きそうになりながら、むさぼり食うおにぎりがどれだけ旨いか。

普段はクールなマーも純粋に感動しながらおにぎりを頬張っていた。それほど道のりは過酷だったし、それを乗り越えた達成感が確かにあった。

大充実のおにぎりタイムを満喫した我々は、しばらく山頂ゾーンをうろつき過ごした。

後編に続く

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