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【ハレとケホステル】山奥の廃校ホステルに泊まったら俺以外に誰も泊まってなかった話 其の4【祖谷】

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自分でも「まさか」と思うくらい、廃校記事が増えてシリーズみたいになっている。

多分今記事が最後になると思うので、最後までお付き合いいただければな、と笑

長年の夢だった夜の学校内探検を完了させて、感無量な俺。言ってみれば、今回の宿泊のメインが終わったわけだ。

そうなると、基本的にやることがないってことになる。常備されてるトランプやミニテーブルテニスセットも、ひとりで泊まってる俺には無用の長物だ。

スマホでTwitterを開く。すると、沢山のフォロワーさんたちが構ってくれる。誰もいない山奥の廃校にひとりいるわけだ。これがたまらなく嬉しい。

誕生日を祝ってくれたり、廃校に泊まってることを面白がってくれたり、「お化けに気をつけろ」なんて遊んでくれたりした。

本当に嬉しかった。

それまでにも、合間合間にスマホで開いては、やり取りをしていた。そのおかげで変な孤独感に襲われることはなかったと言って間違いない。

沢山構ってもらって、すっかり心強く感じた俺は安心したのか眠くなった。

時刻は夜の11時過ぎくらいだったろうか。真っ暗にするのは少し怖かったが、明るすぎれば寝つけない。

仕方なく電気をパチッと消した。辺りに広がる真っ暗闇。手探りでベッドに戻り、横になる。

気持ちよく、うとうと~うとうと~。
次第にまぶたが重くなってくる。

もう少しで深い眠りにストンと落ちるというタイミング。その時だ。

ドンガラガッシャーン!

※真っ暗な教室を撮ったものです※

まるで何かが崩れ落ちる音がした。そして、すぐさまダダダダダダッと何かが駆ける音。たまらず飛び起き、懐中電灯片手に廊下に飛び出る。

しかし、何もいない。何も見えない。

結局、何があったのかもわからないままベッドに横たわる。

何となく怖くなり、気を紛らわす為にスマホでTwitterを覗く。仲良くしてもらってるフォロワーさんと少しやり取りをした。

すると、その最中に天井側から何かがゴトンと倒れるような音。天井裏があるのか、屋上があるのかは知らないが、それから何度か何かが倒れるような音が続いた。

それでも頑張って目を閉じていると、やがて眠ることができた。

壁に何かが激突するような音。。。

しかし、それから1時間もしないうちに、ビタンッと何かが壁に激突する音に目が覚めた。

何や、変な音。。。

気味悪く思いつつ、体を起こした。同時にトイレに行きたくなり、部屋を出た。ついでにビタンッの音の正体を見てやろうと思い、懐中電灯で照らしながらトイレに向かって歩いた。

すると、再び頭上でビタンッ!

思わず身をすくめながらも見上げる。よく見えなかったが、何やら羽根のある黒い生物が壁に激突しているような影を見た。

なんだ、コウモリか何かか。驚かせやがって。人騒がせなやつだなあ。

今年5月某所で撮ったコウモリ

なんて思いながらトイレに向かう。

酒を飲むとトイレが近くなるもので、この日10回目以上同じトイレに世話になっていた。こうなれば、もはや部屋からトイレへ続くルートなんかは慣れたもの。

鼻歌まじりで歩いていき、ふたつあるトイレの扉のうち右側のほうに入った。

あれ?

何だかおかしい。

強烈な違和感を覚えた。

何で便座が下りてるんだ?
何故トイレットペーパーの切れ端が落ちてるんだ?

神様にだろうと何様にだろうと誓っても構わない。俺は宿に来てから一度も便座を下ろして使用してない。

じゃあ誰が使ったっていうのか。。。

でも、これを考えたところで正しい答えが出るわけじゃない。諦めて用を足して、部屋に引っ込むことにした。

再びベッドに潜り込むも、なかなか寝つけない。

途中赤ん坊の泣き声に似た動物の鳴き声が聞こえてきたり、またビタンッと壁に激突する未確認飛行物体の音がしたり。

眠れないので、ひとつひとつ頭のなかで検証してみることにした。

まず最初の「ドンガラガッシャーン」からの「ダダダダダダッ」はおそらく「猿か何か」もしくは「まだ残っていたハレとケのスタッフさん」だろうとアタリをつけた。

きっとトイレの便座「まだ残っていたハレとケのスタッフさん」に違いない。

ビタンッはきっと「コウモリ」などの空を飛べる動物の仕業だ。

赤ん坊みたいな泣き声も、おそらく何かしらの動物が鳴いたものだろう。

そうやって冷静に考えていくと少し落ち着いていくものだ。「お化けの仕業」である可能性を現実的な思考で塗りつぶしていく。

やがて、「お化けの仕業じゃない」と安心した俺はゆっくりと眠りに落ちていった。

無事迎えた朝

うううううううううう~~~~~~~ッ

突然けたたましい爆音に叩き起こされたのは、午前6時ちょうど。どうやら毎日この時間にサイレンが鳴るように決まっているらしい。

※画像はイメージです※

しかし、早い。。。笑

だが、俺には次の目的があったため、ちょうど良いアラームということにしておくことにしよう。

とりあえず早朝の澄んだ時間帯、俺はベッドシーツやら枕カバーやらを外して、専用の入れ物に放り込んだ。

それからしばらく早朝の廃校を探索しつつ、自分の荷物を車に積み込んだ。

ここまで来て、「おっと、忘れてた」と再び部屋に戻る俺。

俺が来た印を残しておくべく、TDとイニシャルだけ黄色のチョークで書き、誰もいない廃校ホステルをチェックアウトするのだった。

いろいろあったけど、楽しかった。素敵な誕生日になったと思う。

ありがとう、ハレとケ デザイン舎(*´∀`*)

まとめ

とても長々とお付き合いいただき、ありがとうございます。

リノベーションしてあって、しっかり電気も通っているとは言え、廃校にひとりで泊まるのは結構怖かったですね。

新たな発見としては、

「俺って怖がりのわりに、案外ひとりで歩き回れるんやな」

というのがありました。自分のビビリ具合いは嫌というほど知っていますし、「下手したらチェックインしてから、一度も部屋から出ずに、スマホでプライムビデオ観るだけで終わってしまうんじゃないかな」と危惧していました。

何なら、夜中トイレにいけず、おねしょするんじゃないかと心配していたくらいです。

それだけに、これはなかなか意外でした笑(全然平気でバンバントイレにいけました笑 フォロワーさんからは「怖かったら、ペットボトルや瓶があればそれにしちゃいな」とアドバイスを貰っていましたが(;・∀・))

友達や家族と共にやってきて、みんなでワイワイ楽しむほうが良いかもしれません。(もっとも俺はひとりで泊まったことを微塵も後悔しておりませんけども)

正直、他にも色々書きたかったこと、言いたかったことがあるのですが、せっかくの楽しかった思い出に自ら水を差すのもどうかと思い、俺のために伏せたまんまにしておきます笑

これでハレとケ デザイン舎における、宿泊記事編は完結です。

次回以降は、「誕生日晩餐編」などをお送り致します。

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