はじめに……
今までネコネコスポットを見つけると、褒められたい一心で具体的な場所などをお伝えしてきたけど、ふと「もしかして意外なところで人や猫たちに迷惑かかってないか?」と思うようになった。
具体的にどういう迷惑がかかっているのかという、イメージはわいてないのだが、何となくそう思うようになったので、今回から「どこ」かは伏せておくことにする。(画像の雰囲気から察してもらうなり、文章の端々から何となく察していただければ幸い)
もし、どうしてもネコネコスポットの具体的な場所などが知りたい場合は、メールかTwitterのDMか直接会って俺に聞いて欲しい。(猫好きアピールをしていただくことを条件にお教えさせていただこう笑)
猫たちの集会
さて、ここからが本題だ。
とある休日のこと。いつものように出掛けた俺は、車を駐車場に停めて周辺をうろついていた。
その時からヒシヒシと感じる猫の気配。
俺は、2年に渡る冒険と修行の末に「半径100m圏内に猫や犬がいるかどうか気配を感じ取る」という能力を手に入れていたのである。
1匹や2匹どころじゃなさそうだな……凄まじい気を感じるぜ。。。
だが、その時はまだ猫たちは姿を現すことなく、俺も「気のせいだったかな?」なんて思いながら本来の目的地へと向かった。
1時間後、自分がとんでもない目に遭うとも知らずに……。
主だった目的を達成した俺は、ゴキゲンで駐車場へと戻ってきた。
その瞬間、全身の毛が逆立った。ヒシヒシ。ビシビシと感じる猫の気配。やっぱり気のせいなんかじゃなかったんだ。。。あたりを見渡しながら、愛車に向かって歩を進めていく。車に近づくにつれて気配はより一層強くなっていくではないか。。。
むむっ、猫たちが集っているではないか。集会でもしているのかしら。
目の前にそんな光景が広がっていたならば、もう我慢など出来はしない。おのれが絶望的な猫アレルギーであることなど、頭の中からポーンと飛んでいってしまう。
思わずしゃがみ込み、両手を広げて、慈愛に満ちた笑みを称え、「猫たちウェルカムのポーズ」を決める俺。
人間界では「見てはいけない危ない人」にしか映らない危険なポーズであるが、これがまた猫たちには非常に評判がよく、チュールを持っている人をはるかに凌駕する集猫力を持つといわれている必殺のポージングなのである。
それに、ここにいるのは猫たちと俺だけのようだから、全然気にする必要なんかないもんね(*´▽`*)
調子に乗って、わりと本気の猫の鳴き真似で気を引く俺。
「猫たちウェルカムのポーズ」×「割と本気の猫の鳴き真似」=……。
ふははははっ。見たか、俺を奇人を見るような目で見下す人間どもよ!
これぞ、俺の必殺技「猫たち全自動デレさせの術」だ!!!
俺にオモチャもオヤツも必要ないのだよ。羞恥心を捨て去り、猫とたわむれたい一心さえあれば、猫たちは必ずそれに応えてくれるのだ!!!
あとは猫たちと楽しく戯れて、一緒に遊ぶこと30分。
背後に止まっていた軽自動車(さっきの写真に写っていた銀色のやつね)が、突然エンジンをふかして動き始めた。
し、し、しまった!!! まさか人が乗っていたとは……。ふざけるな、おい!
何ということだ。。。30分間羞恥心を捨て、猫のみにロックオンした姿をバックミラーで見ていたのではあるまいな。。。おのれ、人間。。。
(きっと猫が多くて車を出せなかったところに、さらに猫に満面の笑みで話しかける小さいおっさんがやってきてしまう異様な恐怖の光景に、半時間も車の中で耐えていたのだろう。心から申し訳なく思う次第。。。すまん)
とりあえず猫たちが車にひかれてしまわないように、両手をぶんぶん振りながら猫たち全員を誘導し、駐車場の端っこに移動させた。
かくして、猫たちの集会に飛び込み、ハーレムを満喫したのち、急転直下の地獄に真っ逆さまに転落したこの日の冒険は幕を閉じたのである。
まとめ
お松大権現のときといい、妙見さんのときといい、対猫時の俺は無防備が過ぎるな。。。大抵見知らぬ人に、対猫状態に全振りした自分を目撃されてしまう。。。このままでは通報されてしまいかねないので、気を付けたいと思う。
みんなもの猫たちと戯れるときには、ぜひ周囲に気を配ってみましょう。
以上、猫おじさんからの忠告込み込みの記事でした。