主だった目的を達成した俺は、ゴキゲンで駐車場へと戻ってきた。
その瞬間、全身の毛が逆立った。ヒシヒシ。ビシビシと感じる猫の気配。やっぱり気のせいなんかじゃなかったんだ。。。あたりを見渡しながら、愛車に向かって歩を進めていく。車に近づくにつれて気配はより一層強くなっていくではないか。。。
むむっ、猫たちが集っているではないか。集会でもしているのかしら。
目の前にそんな光景が広がっていたならば、もう我慢など出来はしない。おのれが絶望的な猫アレルギーであることなど、頭の中からポーンと飛んでいってしまう。
思わずしゃがみ込み、両手を広げて、慈愛に満ちた笑みを称え、「猫たちウェルカムのポーズ」を決める俺。
人間界では「見てはいけない危ない人」にしか映らない危険なポーズであるが、これがまた猫たちには非常に評判がよく、チュールを持っている人をはるかに凌駕する集猫力を持つといわれている必殺のポージングなのである。
それに、ここにいるのは猫たちと俺だけのようだから、全然気にする必要なんかないもんね(*´▽`*)
調子に乗って、わりと本気の猫の鳴き真似で気を引く俺。