うだつ丸サイダー選手VSそごう徳島店選手
相手のガードをものともしない、うだつ丸サイダー選手。その野性味あふれる戦い方は、たった1試合のうちに多くの観客を魅了した。実力者・月にうかれて選手をパワーで押し切って勝利したところに、この選手の凄みがあるといえるだろう。
そして、そごう徳島店選手。
体力で勝るそごう徳島店選手。だが、この戦いは相当厳しいものとなるだろう。一度は現役を退いた身。しかも、相手は優勝候補のひとりである。
とはいえ、リングに上がったらそんなことは言ってはいられない。
向かい合えば戦うしかないのだ。泣いても笑ってもゴングが鳴れば試合が始まる!
現実というものは、こうも厳しいものなのか。帰ってきたかつてのスーパースターそごう徳島店選手。そんな名選手だが、やはりブランクの長さが大きすぎた。うだつ丸サイダー選手の猛攻の前に成すすべなく倒されてしまった。
しかし、我々はふたたびリングに上がった、そごう徳島店選手の勇気を忘れないだろう。記録より記憶に残る一戦だったことを声を大にして言っておきたい。
令和最初の阿波踊り選手VS大野海苔選手
ベスト8最後のひと枠を争う令和最初の阿波踊り選手(以降・令和選手)と大野海苔選手。どちらも人気、知名度、実力を兼ね備えた選手同士。試合を盛り上げてくれるのは間違いない。
もっとも共に一撃で試合を終わらせる力を持っているため、まばたき厳禁。
ベスト8決定戦、ラストバトル。試合開始!!!
令和選手が鋭いミドルキックを放てば、大野海苔選手も同じくミドルキックを返す。大野海苔選手が右ストレートを放てば、令和選手も左ストレートによるカウンターで迎えうつ。誰の目にもわかりやすい、力と力のぶつかり合い。
会場全体を興奮の坩堝と化す、素晴らしい一戦となった。
いつまでも観ていたいような試合だったが、先に悲鳴を上げたのは大野海苔選手の体だった。激しい攻撃の応酬。一発一発の威力に勝る令和選手の打撃が大野海苔選手を追い詰めていく。懸命に耐え、攻撃を返していた大野海苔選手だったが、最後は令和選手の渾身の右ストレートに沈んだ。
「徳島を盛り上げるんは、この俺じゃ! 俺についてこい!!!!」
1回戦同様、コーナーポストに上り、雄たけびをあげる令和選手に再び会場全体が歓声につつまれた。圧倒的なカリスマ性を感じずにはいられない。
ベスト4以降は次回更新にて!