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【鳴門市】いす‐1GPが開催される商店街・大道銀天街を探索してきた話【徳島ヴォルティス】

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鳴門駅近くに「大道銀天街」っていう商店街がある。前職で何度も訪れてはいるものの、車で通りすぎるだけで歩き回ったことは一度たりともなかった。

今回はそんな大道銀天街をブラブラしてきたので、その記録を――。

いす‐1GP

結構面白い催しをやってる商店街で、大道銀天街といえば「いすー1GP」なるイベントをコロナ前まで毎年のように開催していたところである。

ちなみに「いす‐1GP」というのは、

いす-1GP」とは、キャスター付きの事務椅子に乗って商店街を2時間走り続ける過酷な耐久レースです。このレースは地域活性化の一環として、京都府京田辺市の『京田辺キララ商店街』が企画したイベントで、年々様々な形で広がっています。参加者も地元の人のみにとどまらず、全国各地から『熱い』猛者が集い、鎬を削る大会となっています。

大道銀天街HPにて

というものだ。

京都発祥のイベントやったわけね。やるな、京都。

一昨年2019年に「観にいってみよかな」と思った記憶があって、さらに「でも、夜7時からか……やめとこか」と思った記憶もある。今思えば行っとけば良かったなあと。

そんな「いす‐1GP」の名残というか、思い出というかが垣間見える景色があった。こんな風に。

ちょっと見づらいけど、チーム名とか順位とかが貼られているんだな。わかる?

出来れば今年2021年は開催されてほしいもんだ。東京オリンピックが開催されたら、いす‐1GPも開催されるかなと勝手に思っている。

そんな大道銀天街をブラブラ。

訪れたのが平日の午前10時すぎ。

「そろそろ開店しよか」と商店街が動き始める時間帯のようだった。ガラガラとシャッターの上がる音を何度か耳にした。

これまで訪れた商店街と比較すると、この大道銀天街は現役感強めの、ギラギラした雰囲気がある気がする。「時勢に呑まれてたまるか」という血気盛んな部分と、「時勢の波に上手く乗ってやる」という柔軟な部分が感じられるのだ。

徳島ヴォルティス推し

ホームスタジアムであるポカリスウェットスタジアムが鳴門にあるから、当然といえば当然なんだろうけど、商店街やその周辺いたるところに「徳島ヴォルティス」に関するものが見受けられる。

とくにヴォルティスはJ2 からJ1に昇格したてホヤホヤだ。2度目の昇格だから地元の人たちも気合いが入りまくっているんだろうな。その気合いというか活気が現役感を現しているのかもしれない。

商店街から少し離れた公園などには、こういったヴォルティス応援のために設置されているといっても過言ではない自販機が置かれている。「売上金の一部が徳島ヴォルティスの支援金になります」って書かれているくらいだからな。

そして、売られているものも大半がメインスポンサーである大塚製薬系列のもの。ポカリスウェットやオロナミンC。MATCHにカロリーメイト。SOYJOYもあるね。

ちなみにヴォルティスはイタリア語で「渦」を意味する言葉「ヴォルティーチェ」から来ていて、マスコットキャラクターは「ヴォルタくん」「ティスちゃん」だそうだ。Wikipedia見て初めて知った。たぬき好きとしては、もっと早く調べておくべきだったな笑

さて、話を商店街に戻そうか。

でも、どんなに現役感バリバリであっても、年季が入ってることに変わりはないのよ。むしろ、いくつもの時代を経て染みついた独特な味わいみたいな雰囲気があるわけだ。

この手書きのフォント具合っていうのかね。色褪せ方も絶妙だし、またリコーのロゴの輪郭や「リコピー」「ファクシミリ」「ワープロ」「パソコン」という4つの並び。1枚の看板のなかに色んな風味がおさまってるのも、歴史を感じられて大変よろしいのです!

英字からカタカナときて、最後に「松竹堂」という「我、日本語なり!!」みたいな店名がドーンと来る。この緩和からの緊張みたいな並び。良い。

ときおり踏切がカンカン鳴ってるのが聞こえるのも、何となくフィットするように馴染む音の景色のようで妙に落ち着く。

この大道銀天街の鼓動のように思えてならない。まあ、踏切が鳴るのは汽車が通るときだけなので、たとえとしては間違っている自覚はあるけども笑 (かといって「呼吸」に例えると、睡眠時無呼吸症候群みたいな表現になってしまうし……)

変なたとえはさておき、

大道銀天街は非常に魅力的な商店街だ。先ほど変なたとえで書いた踏切の音で言えば「聴覚」。そして、歩いていると焼き鳥を焼く香りという「嗅覚」など、「視覚」以外にうったえかけてくるものがたくさんあって刺激的なのである。

すりガラスごしに大将らしき人が、焼き鳥を焼いてる風な動きが見えるポイントがあったのが印象的だった。

そういうところに商店街そのものの息吹を感じるというかね。商店街という大きな生き物の中にいるような感覚をもたらされる気持ちになれるというか……。

やっぱり商店街は良いな。

ちょっと長くなったので、まさかの大道銀天街編次回に続く……。

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