大道銀天街を縦横無尽に楽しみ尽くした俺は、過去に耳にした話を思い返しながら次なる現場「あそこ」に向かっていた。
「鳴門には、無料で乗れる渡し船がある」という話は、このブログを始めるより前に聞いて知っていたが、なんとなく現場に行く機会がないまま現在に至る。
「さあ、あと数百メートルか」というところまできたとき、ふとトイレに行きたくなった。もしかすると、この先進むとトイレがないかもしれないと思った俺は、コンビニでトイレを借りてから再出発することにした。
トイレを済ませ、ちょっとした買い物をして準備万端。さあ船乗り場へ!
何となく港町っぽいというか、海と共存している雰囲気満載の住宅街を歩いて進んでいく。住宅街でプカプカ浮かぶ船を眺めていると、自転車に乗った若人4人組とすれ違った。
年のころは10代後半といったところだろうか。
皆、元気はつらつ。颯爽と立ちこぎしながら俺の横を通り過ぎて行った。
元気があって大変よろしい。
港町を見守るおじいさんになったような気持ちで彼らを見送り、ふたたび歩き始める。
すると、船乗り場っぽいところに到着した。
よし、まずは待合所に入ってみよう。いったいどんな風になっているのか確認しておかなくては。