12/30 AM0:00
ここでの口頭ナビ担当の離脱は不安だが、仕方ない。別れを惜しみながらバイバイ。入れ替わりで友蔵が助手席へ。
そこからは実にスムーズだった。
あとはひたすら淡路島を横断しながら、徳島県に向かい、そこから西へ西へと……。
俺が眠くならないように、友蔵はスマホで様々な音楽をかけてサポート。だが、俺はテンポの悪い音楽でも眠くなるし、テンポが心地よすぎる音楽でも眠くなる。何だったらリンダリンダも気持ちよくなって眠りにいざなわれる特異体質なのだ。
いろいろ試した結果、なんだかんだでポルノグラフィティは素晴らしいことがわかった。
その流れで友次郎の話になり、衝撃の事実を知った。友次郎は元々徳島の子で、バンドを組んでいた。
そのバンドのメンバーがKing Gnuのドラムの人ってのは知っていたんだが、そのバンドが、俺がチケットもぎりの手伝いをしていたときのイベントで演奏していたことを知った。(ちなみにその日俺は四星球のドラムの人に知らずのうちに失礼をかましていた例の日)
また、そのバンドが対バンとやらで、米津玄師と一緒に出演していたらしいことを聞いて眠気ざ覚めた笑
徳島の若者すげぇよな(*´∀`*)
とまあ、こんな具合で友蔵を実家に送り届けたのち、俺も無事に自宅に帰ってこられたというわけだ。本当にめでたしめでたしだよ。
結局、帰宅したのが午前2時過ぎ。出発してから約21時間経過していた。
友蔵からは、「鉄人」の称号を得た俺は風呂に浸かり、パジャマに着替え、布団に潜り込んだ。
こうして、俺たちの長い長い1日冒険は幕をおろしたのである。おしまい。
Fin