前回までのあらすじ
道の駅にしいやにやってきた俺は、店員さんにご挨拶し、取材及び撮影交渉をした。そして、ウロウロしているうちに、猛烈な空腹を覚えた俺は……。
イートインスペース
道の駅にしいやでは、食事を楽しむことが可能だ。
祖谷そば(並)500円を筆頭に、鳴門わかめうどんや、ぼけあげそば、そば米汁などが食べられる。
この日、朝食を食べずに出掛けてきていたため、激しい空腹を覚えた俺は、取材と称して「ぼけあげそば」を注文することにした。
ちなみに「ぼけあげ」というのは、大歩危名物の巨大な油揚げのこと。
この「ぼけあげそば」は、そば祖谷そば×ぼけあげ。祖谷の二大名物の、夢のコラボ。
特に「ぼけあげ」は、まだ一度も口にしたことがなかったため、食べてみたくなった。
さて、道の駅にしいやで食事をしたい場合は、注文を売店レジで行なおう。
「すみません、ぼけあげうどんください」
「並でいいですか?」と聞かれ、一瞬「大いっちゃうか?」と思ったんだけど、この後も色々と食べたいものが頭の中にあったので、「はい、並でお願いします」と言って、600円を支払う。
そして、料理が完成するまでは、道の駅内をウロウロしながら過ごす。
5分ほどすると、「お待ちどうさまでした」と声が聞こえてきたので、受取口へ再び取りに行く。
ちなみに水はセルフサービスとなっているため、忘れずにコップに注いで、料理と一緒に持っていこう。よく冷えてて旨い。
手頃な席についた俺は、改めて「ぼけあげそば」を眺めてうっとりとした。
ぼけあげそば(ぼけあげ×祖谷そば)
どう?
写真越しにも出汁のいい匂いがただよってきそうでしょう。
実際ものすごく優しく、いい匂いがする。そして、そのいかにも旨そうな出汁をたっぷり吸った、巨大なぼけあげをご覧よ。器の半分以上を覆いつくすぼけあげ。その圧倒的存在感の前には、もはやひれ伏すか、食らいつくくらいしか成すすべはない。
いただきます!!
空腹をこじらせた俺は、後先考えずに、いきなりぼけあげに食らいついた。
じゅわりと溶け出す出汁と油揚げの旨味。腹ペコな俺の腹と心に深く染み入る旨味だ。
ずずーっと祖谷そばをすする。これ、これ。この素朴な風味。決して派手ではないが、どこか品のある味わい。細かく刻まれ、散りばめられた沢山のネギも非常に良い仕事をしている。
なにこれ、最高の朝食やん笑
旨いなあ。たまらんで、マジで!
おっと、そういえばお盆に七味の瓶と一味の瓶があったな。ちょいと食べ過ぎたけど、ここらで味変してみるでか。
ぼけあげそば(ぼけあげ×祖谷そば)七味バージョン
ぱらぱらぱらぱら~
いいね、七味唐辛子。秋の紅葉を思わせる風情が出るね。
祖谷そばの風味を損ねない程度に、少しぱらぱら。(そばを食べるときだけ、妙に通ぶってしまう笑)
さて、七味をまとった「ぼけあげそば」の実力派いかに……。
ずずずーっ。
!!!!????
旨い!!!!
ちょっと辛みが足されたことで、祖谷そば元来の素朴で儚い風味がより一層引き立つ!!!ような気がしないでもなくはないような感じだ。とにかく旨い!!!
美味しいひと時はあっという間に過ぎ去ってしまうもの。相対性理論をかすかに実感しつつ、完食。手と手を合わせて、ごちそうさまでした!
空になった食器を載せたお盆を、先ほどの受け取り窓口まで持っていき、割りばしを指定のゴミ箱に捨て、「ごちそうさまでした」と声掛ける。すると、道の駅の方が「ありがとうございました」とにっこり。
温かいぼけあげそばで十分すぎるほど温まった俺は、額に汗を浮かべつつ、横目で、あるものをみた。
アイスクリームか……。
火照りきった今食べたら、超絶旨いんだろうなあ。でも、これから他に食べたいものもあるし、ここはグッとこらえて我慢するか……。ここらで自制のきく、大人な徳嶋ダイスケの一面を見せつけて……。
祖谷かずら橋そばアイス購入
徳嶋ダイスケ108つのモットーのひとつに、「我慢は体に毒」というものがある。これは物事の真理そのものであり、人間というよりも生物として当然の本能的な……(略)
さて言い訳も済ませたところで、さっそく食べよう。
ところが、ただアイスクリームを食べるだけという単純な行為でさえ、ハプニングに見舞われるのが俺、徳嶋ダイスケなのである。
アイスの頭の部分を覆う、半球体のケースというかあるじゃん?
あれが、アイスにぴったりくっついててさ、全然外れないんだよ笑 早くしないと溶けてしまうし、かといって慌てて力任せにいっちゃうとポキリと折れてしまいそうだし。
「やべぇ、とれねえ!」と内心焦りながら、格闘すること約3分……。
無事外せました笑
背景が変わっているのは、俺がウロウロしながらアイスを開封しようとしたから。
さて、実食!!
いただきます!!
思いのほか堅い。前歯で少しずつ齧り取るスタイルで食べてみる。
あっ、旨い!
ちょっと「なんじゃこれ!」というリアクションをしようと用意していたんだけど、シンプルに旨かった。いい意味で期待が外れたな笑
そばの風味が確かにするんだ。でも、決して出しゃばらない感じで、おしとやかな味。その後もガジガジとかじりながら、ゆっくりまったりと祖谷かずら橋そばアイスを堪能。
こうして外で座ってアイスを食べるなんて、いったいいつぶりだろうな。ひどく懐かしい気がするよ。
そいでね、このアイス、コーンの部分との相性もいいみたいでスゲー旨いんだ。俺に騙されたと思って食べてみて欲しい。旨いから。
いやあ、良い発見したわ。ごちそうさまでした。
まとめ
こうして一人で大騒ぎしながらも、無事撮影および取材を完了させた俺は、ふたたび道の駅内に戻った。売店にいらっしゃった店員さんに、改めてお礼と「ごちそうさま」を伝えて、道の駅にしいやを後にするのだった。
いやあ、改めて道の駅をめぐってみるのも楽しいなと再発見。
ふたたび愛車・鉄の棺桶3号に乗り込んだ俺は、次なるスポットを目指し、ハンドルを握った。
さてこの一人大騒ぎ珍道中、どうなることやら。
というわけで今回はここまで。以上。それではまた、したらなー。
道の駅にしいや様、ご協力ホンマにありがとうございました<(_ _)>