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【美馬市穴吹町】恋人峠に独身三十路おじさんがひとりで行ってロマンチック独占した悲哀の話【ラッキー7の町】

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美馬市穴吹町の山道を走ってると、恋人峠っていうロマンチック極まりないスポットがあるんだ。

そこにひとりで行ってきた悲しいレポートを記録しておこう。

恋人峠の前にかかってる橋の名前は「恋人橋」と書いて「こいとばし」って読むらしい。

じゃあ、この恋人峠は何と読むのか。「こいびととうげ」「こいととうげ」どちらで入力しても変換されるが、おそらくこっちは「こいびととうげ」って読むのが一般的なんだろうな。

どういうところかって言うと、かなり前に眉山紹介記事で紹介したみたいな、カップルが1つの南京錠に自分たちの名前を書いて、それを所定の場所にガチャンコして永遠の愛を誓い合うっていうラブラブするスポットなのである。

おわかりいただけただろうか。

そんなカップルがラブラブいちゃいちゃするスポットに、独身おじさんがひとりでやってくる寂しさ虚しさが……。そのゾッとするような現実が背景に隠された記事であることを念頭に置いて、続きを御覧くださいませm(_ _)m

さて、この恋人峠のいわれを現場に建ってる石碑(記念碑?)を丸写しで書いておくね。

ラッキースポット「廉貞星宮殿」について

かつて、ここ恋人峠は、草木が生い茂り、険しく往来に困難な場所でした。
ところが、今では道も開け橋も架かり難なく通行できるようになりました。

◯難所の昔は、悲恋の峠
◯容易に訪れることのできる今は、恋愛成就の峠

「ラッキー7の町、穴吹」は、恋人同志が結ばれることを願い、
ここ恋人峠にラッキースポットとしての「廉貞星宮殿」を建設します。

平成九年七月七日(原文ママ)

石碑より

「そこは平成7年にしといたほうが良かったんちゃうか?」「同志は同士ちゃうか?」みたいな野暮なことを思ってしまった俺。だから、モテないんだろうなと我ながら笑ってしまう。

ちなみに美馬市穴吹町はラッキー7の町を自称している。

それは、郵便番号が「777」ではじまるからというわかりやすい理由からである。

あんまり近くに寄って撮っちゃうと、名前が写り込んでしまうので見づらい写真ばっかりになっちゃったな。でもまあ、こんな感じで大量のカップル南京錠がガチャンコされているのだ。

ただ、時折凄まじく蜘蛛の糸でぐるぐる巻きになってる鍵があって、「このカップルは大丈夫なんだろうか」と心配になるほどのものが散見された。

訪問の記念に何かを書くノートとそれを置く台

雨風の直撃を受けまくるからか、ノートはズタボロでとても触る気にはなれなかった。

もっとも仮にノートが綺麗であっても、ひとりでやってきた俺が自分の名前を書くことはなかっただろう。「ラブラブいちゃいちゃスポットにひとりで来ましたんや」と自ら晒すような真似をするほど愚かではないからである。

可愛すぎるハートのプレート

これもよく見たら名前や誓いの言葉などが刻み込まれている。

ベル型のモニュメント

何か書いてあるけど、よく読めないなあ。

恋人大師堂

平成2年に建立(でいいのかな?)されたものらしい。

なかにはスリッパが2人分置いてあり、カップルが入って祈るか誓うかするようになっている。

ひとりで来ている俺が入るのもなんだし、そもそも吹きざらしの誰が履いたかわからないスリッパに触れたくなかったので、なかには入らず入口付近から中をパシャパシャ写真を撮った。

そのときである。

何気なく梁部分を見上げたら、おそろしいものを見つけてしまった。。。

スズメバチの巣を発見してしまったのだ。。。

あまりの恐怖にこの唯一のピンぼけ写真

それはまあ立派な、インチキを生業にしている人にでも売りつけられそうなツボほどのサイズのヤツだった。

羽音も聞こえないし、蜂の気配もなかったが慌てて逃亡。

このラブラブいちゃいちゃスポットを後にするのだった。

ちなみにこの蜂の巣については、Twitter上でアップした際にフォロワー様より「然るべきところに連絡しといたほうが良いんじゃないか」とアドバイスをいただき、翌月曜の朝9時美馬市役所 環境下水道課 に連絡しておいたのでご安心を。美馬市を信じましょう♪

山の中にあるスポットを訪れるときは周囲に注意しましょう(;・∀・)

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