嬉しいはずの2連休初日。にもかかわらず、理由もわからぬモヤモヤを抱えながら、いつものクセで早朝にベッドを降りた。
さて、どうしてくれよう。このモヤモヤ。ただ理由が曖昧なために、何をどう晴らしたらいいのかもわからない。
とりあえずカーテンをあけた。
到底梅雨入り真っ只中とは思えぬ快晴が広がっていた。
山が、滝が俺を呼んでいる!
笑われるかもしれないが、本気でそう思った。顔を洗い、歯をみがき、朝食を食べ忘れるほどの勢いで家を飛び出した。
ディスクが擦りきれるほど聴き倒したCDをかけながら、窓全開で歌いながらドライブ。向かったのは、「八多五滝」。
2年前に一度訪れている滝である。
この「八多五滝」はひとつの滝というよりも、複数の滝が連なって構成されている。徳島県内の滝で言えば「轟九十九滝」「雨乞の滝」などが似た構成だ。
一応専用の駐車場もあり、Googleマップにも載っているのだが、まあ滝まで遠いのだ。歩いて1.5キロくらいだが、足腰に地味に効く傾斜が延々と続くため、なかなか辛い。
八多五滝の入り口に到着したときには、完全に肩で息をしていた。体力の衰えを感じざるをえない。
さあ、改めて出発!
ちなみに奥に進むに連れて「通行止め」になっているのだが、地元の方から「あくまで自己責任やけど、ホンマに進めんわけやないけんな」「進めるルートもあるっちゃあるよ」と聞いていた。
なので、良い子は絶対真似しないでください。最低徳嶋並みの身体能力と運の強さを持った方、または最強装備をした猛者のみ進むこと。
ロープを掴んで歩いたり、岩を登ったり、多少着水したりすることもあるので、道中お気をつけ下さい。また、くどいようですけど、自己責任ってことで覚悟を持って挑むように。
滝ソムリエ出陣。
八多五滝/雌鴨の滝
最初に出会う雌鴨の滝。可愛らしい佇まいだが、滝ソムリエにとって最重要なのは「味」や「香り」だ。
さて、テイスティングだ。
難なく汲み終え、飲んでみる。
心持ちぬるいかしら?
香りは安定の「無臭」だな。
はいはい、ひと口。
あー、なるほどなるほど。一瞬「杉味」かと思いきや、「桧味」がグラデーションのように切り替わるような具合か。ピリッとはしないが、喉に襲いかかる、じんわり襲うイガイガが少々辛いところかな。
うむ、今回はこんな感じってことか。把握した笑
八多五滝/雄鴨の滝
まだ2つ目な滝だが、足腰は悲鳴をあげはじめていた。痛めたというより、衰えた筋肉が久しぶりの刺激に悲鳴をあげたというほうが正しいか。
まあ良い。
飲む!
なるほど。なるほど。
八多五滝/御来迎の滝
これまでの滝が10メートル足らずの小柄な滝だったのに対して、いきなり20メートル越えの滝登場。
とりあえず飲む!
んー何となく少しだけ冷たくなったかなってくらいの感じだな。それにしても桧、強い。
次いってみよう!
八多五滝/蔵王の滝
恐らく最奥の滝である。
ずぶ濡れになりながらも、念願の直汲みに挑戦。(その雄姿は動画にておさめとります笑)
初めてしっかりと直に汲めたぜ!
よっしゃ、飲む!
うん、やっぱり桧が強い。それから上流に進むほどに少し水温が下がるようだが、それでも温い。
素敵な滝であることに異論はないが、飲み水としては好みではないな。杉味と桧味はアレルギー体質ゆえに相性が悪い。
旨くない笑
危険を冒してまで飲みにくるほどではないな。
レビュー
冷たさ 60点
まろやかさ 82点
香り 89点
透明度 93点
ミネラル感 80点
旨さ 65点
総合平均 78.1点
まとめ
さて、賢明な読者のみなさんの中には、もうお気づきのかたもいらっしゃるだろう。
5つ滝があるはずなのに4つしか飲んでねえじゃねえか、と。
いや、実は今回はちゃんと5つ全部目視してんのよ。ただ御来迎の滝までは滝名が書かれていたのに、4つ目の布引きの滝から急に無くて。。。
これが布引きの滝なのだが、滝名がどこにもなく、「こんなスゲーのに名前がないとかあり得んのか?」と。不思議に思ったんだけど、スルーしちまったんだよな。。。
で、それに気づいたのが蔵王の滝。
そこで慌ててスマホで検索してみたんだけど、電波が弱々しく、アンテナが立って2本、最悪圏外だったため断念。
自力で戻りながら探すも、気づかないまま愛車・鉄の棺桶3号まで到着してしまったというのが真相である。
またまたやらかしたなあ笑