狸まつり
徳島県において、
夏の風物詩的なイベントが阿波おどりならば、
秋の風物詩的なイベントがこの狸まつりと言えるだろう。
毎年文化の日に近づくと、四国放送から聴こえるあのメロディ。
「桶屋が夜中に桶づくり~
コトコトコトコトコトコトコ~
お宮の祠の裏じゃった~」
「阿波のた~ぬきのはなしーで~す」
徳島在住ならば絶対に聴いたことがあるメロディと歌詞。それが狸まつりのテーマソング。
テーマソングはさておき、狸まつりとは何たるかを説明せねばなるまい。
狸まつりとは、ふるさとカーニバル実行委員会主催の祭りで、藍場浜公園で毎年文化の日あたりに3日間行われるイベント。ちなみに今年で41回目である。
内容は、
スター誕生風の素人参加型の企画「スターへの道」(上手くいけばプロの歌手になれる?)や、四国放送・保岡アナウンサー率いる面々による「新・阿波の狸伝説ミュージカル」、屋台と各市町村による物産展っぽいのなど。
主なイベントは午前9時半ごろからなんだけど、張り切り過ぎて、
祭り開始前に到着しちゃったのよね。
まれに稼動してる屋台もあるけどね。ミスタードーナツとか。
あと早めに行ったことで良かったのは、
保岡アナウンサーたちによる劇団の、新・阿波の狸伝説ミュージカルの本番さながらのリハーサルみたいなのが観られたことかな。(リハーサルじゃなかったら申し訳ない。だってプラグラムになかったんだもの)
3分ほど観劇したのち、
(保岡アナウンサーが「バザールでござーる」と言い出したあたりで退散)
ふたたび辺りを探索すべく歩き始めた。
謎のおみこし
たぬきの水のみ場
チキンラーメン号
くまのプーさん
まさかのゲッソリ。まさかの狸まつりで貰えるお面ごと放置されている。屋台群の裏側にあるので、なかなか怖いね。
一番西側では、
各市町村の物産展。新鮮な野菜や魚の干物などが買える。
それに、売ってる人たちに美味しい食べ方が聞けるのもミソ。
やがて、
人だかりができはじめたので、単独孤独おじさんは退散、退散。少し離れた歩道橋から眺めてみることに。
おもっしょいぞう
スターへの道開始前の様子
これらを撮影したあたりで、風邪のダルさがぶり返して車へと戻った。しばらく休んでから、ラーメン屋さんに向かって車を走らせるのだった。
狸まつりにひと言物申す
この狸まつりね、
身内に直接仕事で関わってた人がいるんだけど、ずーっと同じ内容をやってるらしい。
イベント会場のレイアウトからイベント企画まで、ほぼ変化がないらしいね。
そういや通りすがりの老カップルが渋い顔で「毎年、毎年同じことやってるな。マンネリやわ」と言ってるのを聞いた。
阿波おどりといい、狸まつりといい、そろそろ何かテコ入れしたいところよね。
感じ的には、徳島大学や四国大学の学園祭のほうが気合いや熱意を感じたかな。(行ってないけど、プラグラムや呼んでる芸人さんを見た感じ)
学園祭の空気は何だかゾワッとしてアレので、俺自身は狸まつりくらいの緩さで構わないし嫌いではないけどね。変わらない安心感というか、吉本新喜劇みたいな安定感というか。
でも、少しは挑戦的な試みがあったほうが、若者を刺激するんじゃないかなとも思ったな。
架空の神様「たぬきさま」が手当たり次第客を新町川に投げ込んでいくとかね。
それを阻止して、逆に「たぬきさま」を川に投げ込んだ人が「狸王」みたいな祭りにするみたいな参加型への変化はいかがかしらね。