吉良のエドヒガン桜、ひょうたん桜をじっくり眺めたあと、
ふと「於安パークにも桜がたくさん植わっていたはずやな」と思い出し、さらに車を西へ西へと走らせた。
あとあと知ったことだが、於安パークには1000本もの桜が植えられているそうだ。
こうなったら徹底的に花見欲を満たして満たして、満たしきってやろう。
於安パークの桜を見に行こう!
於安と書いて「おやす」と読ませる公園で、実はまだ行ったことがなかった。ただ情報として桜の名所であることを知っていただけなのである。
国道192号線から山に向かって再び狭い道に入っていく。しばらくグルグルと進んでいくと、まだガラガラの駐車場前に出た。おそらく10台くらいしか停められない小さな駐車場だ。
見てみ、このウキウキするような桜並木を。
いきなり枝垂れ桜のシャワーを浴びつつ、広い公園敷地内を闊歩する。
「気になる階段を見つけたら迷わず使え」
とにかく自身の格言のとおり見つけた階段を駆け上る。階段イップスでありながら頑張って駆け上る。
桜の木の枝ごしに公園が眺められる。
さらに先に進むと……。
桜のアーチをくぐる階段。階段は怖いが、「この先に何があるんだろう」という好奇心のほうが強いため迷わず登る。
幸い、一段一段がゆとりある幅広になっているため階段イップスの俺も安心して登っていける造りとなっている。(俺は自分の足幅より狭い階段と急な階段の登りが恐ろしいのだ)
しかも、ある程度階段を上がってくごとに踊り場的な感じで休憩出来るのが助かる。また他のルートもついでに発見。
これが階段途中に右手側に広がる新ルートなんだけど、凄い。どこを見ても桜だらけだ。俺以外にはiPadで桜を撮っているおばあさんしかいない。
なんて贅沢な空間なんだろう。俺と見知らぬiPadのおばあさんだけがいる世界。
階段をのぼりきると、鳥居があった。
とにかくウロウロウロウロ。
「公園とは、とにもかくにもウロウロウロウロするところである」
なんか良さげなウッドデッキみたいなのがあった。
凄い贅沢な満開の桜のカーテンで景色がまるで見えない空間。
元飲ん兵衛にはたまらない赤提灯と桜と町並み。
ウロウロウロウロ。
テクテクテクテク。
ときおり見かける濃いピンク色の桜。チョッパーとヒルルクのエピソードを思い返し、軽く感極まる。
ちょいと広場に降臨。
桜ではないけど、良さげな景色が眺められる。
逆光の 石垣越しに 江戸彼岸
まあエドヒガンかどうかは知らないけど笑
「トイレを見つけたら催してなくても入れ」
写真右側に見える緑の屋根はトイレ。
海賊船のようなかたちをした遊具(滑り台)越しに見える桜も悪くないね。
滑り台といえば、この於安パークには長いローラー式の滑り台(全長109メートル)や傾斜35°の恐ろしすぎる滑り台などがある。
滑っても良かったんだけどさ、何度も「これ、行きはよいよい帰りは怖い的なアレだぞ。駐車場より遥か下まで滑り落ちるんだぞ。滑り落ちたら、歩いて上がってこないといけないんだぞ」という悪魔の囁きならぬ大人の囁きが聞こえたため断念。また傾斜35°の滑り台に関しては、発見してないどころか帰ってきてから記事を書きながら調べているうちに存在を知った。
まさかの1日で3ヶ所目の花見となったが、まだまだ俺の花見欲は満たしきれていない。
次なる静かなるお花見スポットを求めてさまようのであった。
つづく