大釜の滝を越え、素掘りのトンネルをくぐり、謎多き神社を越えて、
延々と狭い道を進んでいくとたどり着ける大轟の滝。
道路から見渡すことが出来るのが嬉しい。
大轟の滝
那賀川の支流の沢谷川水域にある。落差20メートルの滝で3段になって流れる。周囲は春には新緑、秋には紅葉が楽しめる。毎年11月には滝のライトアップが行われる。by Wikipedia
ここも綺麗で豊富な水が流れていて癒やしてくれるスポットだ。
とりあえず周辺を探索してみようとウロウロしていると、階段を発見。
足元がおろし器みたいになってる板を渡り……。
意外と草がボウボウで、絶妙に足を挫くには充分なサイズの石ころが転がるルートを進み……。
この先には何があるんだろう。その好奇心をエネルギーに変えながら、ゼーゼー言いながら少しずつ進んでいく。
「もしかするとうまい具合に大轟の滝に近づけたりするんじゃないか?」なんて助平根性もありながらゼーゼーゼーゼー言いながら進んでいく。
「えっ、この杉が道の真ん中から生えてる先を行くの?」と思ってため息をついた、その時だった。
頭上から「ぶおおおおおおッ! ぶおっ! ぶおっ!」という謎の咆哮が聞こえてきた。
俺は桃太郎ではないため、動物の言葉はわからない。だけど、「ぶおおおっぶおおおっ」と言う咆哮から威嚇の意味を感じ取った。
「来るんじゃねえ」みたいなことを、何となく俺に向けて唸っているような気がしたのだ。
ふと足元に動物のものらしきフンを発見。しかも、その量が見たこともないくらい多い上に質的に草食動物のソレではなさそうだったことに驚いた。(またそれが新鮮そうなのよ。。。)
量と質、鮮度からみても何かしら巨大な草食じゃない動物が近くにいるようだ。もちろん、このとき唸っているヤツがフンをしたヤツなのかはわからないが、こっちは丸腰のチビおじさんである。山のどこかで俺に照準を合わせて怒り狂ったように唸りまくる謎の獣。うっかり先に進んで遭遇したら、ドンッとすさまじい体当たりされて死んじゃうんじゃないか?
もう完全にビビって折り返した。こういうときは素直に引き下がるしかないね。。。自然には完全白旗。これしかないわ笑
むしろ唸っといてくれて助かったと思う。じゃないとそのまま進んで、やられてたかもしれない。
もう完全にビビっちゃった俺は、転ばないように気をつけながら慌てて車に戻った。
とりあえずお気に入りのラジオ(録音したの)をかけて、気まぐれに車を走らせリラックスしようとした。
2本の出合橋と桜
どれだけ走ったかは定かじゃないけど、気づくと出合橋付近にいて、ちょうど綺麗な景色が眺められたから駐車。
新しい出合橋(正式名:出合ゆず橋→この橋がかかる木頭はゆずの名産地)を眺めれば、しだれ気味の桜がよく映える。
また古い出合橋を見れば黄色い橋そのものがよく映える。
写真じゃちっちゃいから見えづらいけど、川の奥側に小さな船が渡っていて、3人くらいが乗って移動していた。
綺麗な景色に心が落ち着いたので、とりあえず自宅を目指して来た道を帰っていくことにした。
つづく!!
帰宅後調べた結果……
フンの特徴(黄土色、少し多め)を調べてみたら熊のものと酷似。
↑去年の秋頃に撮った写真だけど、この日もちゃんとあった笑
もしかすると熊だったのかもしれない。
帰宅後、何気なく見馴れないフンを調べてゾッとした。
この日は、行きに鹿、帰りに猿と遭遇したのだが、
とりあえず皆さんも山や自然には充分ご注意下さいませ。