大塚国際美術館 地下2階
もしかすると地下2階が一番「あっ、この絵みたことある!!」とお客さんのテンションが上がるポイントかもしれない。
「ルネサンス」と「バロック」。14~17世紀初頭にかけての、いろんな意味でド派手だった時代。そんな時代を彩るド派手かつ洗練された有名な作品が数多く存在するため、ぱっと見からして目を引くものが多いからだ。
まずはボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」ね。めちゃくちゃ有名な作品だし、何より日清食品の地中海風しおカップヌードルのCMでも使われてたよね。当時は「日清、攻めるね~」という強烈な印象があったな。(今だったら怒られるんだろうなあ笑)
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐<修復前>」もある。しかも、この反対側には<修復後>の陶板複製画があるからね。ぜひ現場にて見比べてみて欲しい。わざわざ<修復前><修復後>を並べて展示するなんて、相当気合の入ったコレクター気質を感じるね。(この感じが伝わりますように笑)
同じくダ・ヴィンチの「モナ・リザ」。そういえば学校の怪談2でも登場してたし、地獄先生ぬ~べ~でも登場してたから、どうしても「怖い絵」としての知名度が高かったんだろうな。かくいう俺も子どもの頃怖かったもん。
物心ついたときから、「得体のしれない女性の何とも言えない表情」が怖いと思ってたから。怒ってるんだか、悲しんでるんだか、笑ってるんだか曖昧な女性の表情が今でも怖い。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」も有名だね。死因と死亡した正しい年齢が不明であるとか気になる点があったり、寡作のために忘れ去られていた時期があったりする謎多き絵描きさん。個人的に人間性に魅力を感じたサルバドール・ダリが絶賛した絵描きさんである。
↑はフェルメールギャラリーというフェルメールの作品を展示したスポット。
こちらは地下3階にあったシスティーナ礼拝堂を地下2階から観た感じの景色。
より天井部が近づくため、じっくり細かく観ることが出来る。
このあたりから時代背景的にイエス・キリストをはじめとする、宗教画が増えてくる印象だ。神々しく、筋骨隆々に描かれている。
※当ブログではすでに取り上げているが、「イエス・キリストは徳島県にいた」という眉唾ものな伝説がある。(卑弥呼や安徳天皇、義経などもある)
このフロアで気になったのは、このブリューゲルの「バベルの塔」。何となく遠近感が変になるような、塔と人間のサイズの比較などが気にならないほどに、何故か見入ってしまった。
伝わらねえだろうなと思いつつ載せてみたのが、この環境展示のひとつ「モネの『大睡蓮』」。その名のとおり、モネが描いた「大睡蓮」をリアルに再現しようとした試みだ。
本物の睡蓮が咲いており、シーズンとしては4月~11月だそうだ。
展示が外のため、雨天時にも楽しめるよう雨傘の貸出サービスもある。
ラファエッロの「アテネの学堂」という作品。
なんでもここに描かれているのは、アリストテレスやプラトン、ソクラテスなどギリシャの偉大な学者たちだそうだ。ただ、研究者たちによって「これはアレクサンドロス大王だ」「プラトンじゃねえ、ダ・ヴィンチに決まってら」などと意見が異なる部分も少なくないらしい。
そういう討論をさせるためにわざとラファエッロが描いたところもあるんじゃないかと推察して、俺はニヤニヤしている。ラファエッロによる豊かな才能を存分に発揮した壮大なるイタズラだった説を妄言しておくとしよう。(無根拠)
それから気になったのは、絵だけじゃなく額も豪華で派手になっていることだ。時代が進み、張れる見栄のレベルも上昇したということだろうか。
いや、それだけ芸術が進化して、ふさわしい額縁をアレコレ考えて用意した結果、こういう金ピカのド派手なものになったのかもしれないな。
「すごい絵だからすごい額縁に入れたいな」と考えるのはおかしくないもんね。
もしかしたら額縁も込み込みで芸術ってことなのかしら?
いやあ楽しい。色々な想像空想妄想がいくらでも楽しめる。
まだまだ続く。