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【鳴門市】いす‐1GPが開催される商店街・大道銀天街を探索してきた話2【足湯とSLと老舗のパン屋と】

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大道銀天街のつづき。
この日は天気が良く、恰好の商店街散歩日和だった。同時にスギ花粉がめちゃくちゃ飛んでるんじゃないかと警戒していたが、どういうわけか目が痒くなったり、鼻水がサラサラ流れ出てきたりすることがなかった。

「これ幸い」とばかりに大道銀天街を練り歩き、さらには周辺も探索してみることに。商店街といえば、立ち並ぶ店の顔ぶれやその佇まい、雰囲気がドーンと来るものだが、ポイントポイントに姿を見せる路地も魅力的だ。

閉所恐怖症のくせに小さく狭い路地が好きである。「何かあるんじゃないだろうか」というワクワク。そして、何とも言えない落ち着く感じ。それがどうしても上手く表現できない。ただ、訪れればわかってもらえるであろう、その「感じ」。

大道銀天街にも、いくつもの路地があった。

ドイツ軒

たとえば、大正時代から続く超老舗のパン屋さん「ドイツ軒」へと続く路地。やっぱり町のパン屋さんというのは、存在自体が素晴らしいよ。パン屋さんがあるというだけで、その町がなんだか気持ち的に豊かな感じがするもんね。え? 言ってる意味がわかんないって?

そりゃそうだろうさ。感覚を雰囲気でしゃべってるようなもんなんだから。

そんなドイツ軒。ドイツ捕虜となった方から伝わるドイツ伝統のパンを売っているお店だ。鳴門っていうのは、かつてドイツ兵捕虜を大切にし、尊重した歴史があるところだ。その歴史を語るうえでも重要なお店と言えるだろう。

ドイツゆかりのパンなら、前に一度「道の駅 第九の里」で購入して食べたことがある。非常に食べ応えのある、ボリューム感満載の、骨太な感じのするミルヒコルンブロートというやつだ。

お店の方にオススメを聞くと、それと●●(失念)が良いと教えてもらえたので、イチジクの入った●●(失念)を買ってみる事にした。帰って食べるのが楽しみだ。

街をぶらぶら歩き、偶然見つけたパン屋さんでパンを買って、また歩く。

何というわけでもないが、なんとなく非常に贅沢な時間を過ごしているような気になるね。

大井食堂

これはまた、別の路地だったと思う。

非常に気になったけど、残念ながら定休日だった「大井食堂」といううどん屋さん。なんかこういう年季の入った佇まいのお店って、妙に惹かれるもんがあるよな。

で、帰ってきて調べてみたらGoogleの口コミ70件オーバーで星4.1と知って驚いた。俺はあんまり口コミはあてにしない方ではあるが、それでも「それって凄くない?」と思わずモニタに向かって言ってしまうほど衝撃を受けた。

どうやら「鳴ちゅるうどん」の元祖的なお店らしい。これは行ってみなければいかんですな。ちなみに鳴ちゅるうどんというのは、

出汁は黄金色であっさりした醤油味、麺は細めで柔らかく不揃い。具はねぎと刻み揚げが基本パターンで、名物のわかめやちくわを入れる店もあります。 いずれも出汁との相性が抜群!寒いときはもちろん、夏バテや二日酔いの時も「ちゅるっ」といけちゃう癒し系のイケ麺。はじめて食べてもどこか懐かしい…おうちで手作りしたような親しみのあるうどん。なのに一度食べるとまた強烈に食べたくなる不思議な感覚。

鳴門うずしお観光協会HPより

というもので、当ブログでも一度だけ紹介している。

ちょっと北側には興味深い公園も見つけた。

撫養第三公園


昭和40年代まで現役だったSL列車を展示しっぱなしの公園だ。かつて訪れた小松島のSLステーション公園を思い出すね。あそこと同じくらいSLに接近できるし、まあいい感じの写真が撮り放題だ。

電車や汽車にそんなに興味を持っていない俺でさえ、「おおっ、トーマス!」とテンションが上がるくらいである。とりあえず、よくわからないなりにもSLを色んな角度から撮影してみる。

思いもよらない発見があるから、街をぶらぶら、路地をぶらぶら歩くのはやめられない。

それから、もう少し商店街から外れて、探索してやろうと思い、東側に向かって歩いてみた。
とりあえず「鳴門駅」に行ってみようと思った。徳島県在住で、車移動ばっかりしてるから、徳島県に住んでいながら各駅がどのようになっているか知らないのだよ。

鳴門市は大きな市だから、駅にも面白いものが何か用意されているかもしれない。

交番を左手にぐるーりと曲がり、広々とした歩道を歩いてく。かなり綺麗に舗装されているから、車イスでも通りやすいかもしれない。

すると、観光案内所があり、そこには「ヴィッセル神戸」のサポーターを歓迎する文字が。

そう、この日から2,3日後に徳島ヴォルティス久々のJ1初戦の相手として、ヴィッセル神戸を迎え撃つことになっていたのだ。(元サッカー部でありながら、サッカーに疎い俺でも知っているイニエスタ選手も、けがで出場は出来なかったものの、徳島県に来てくれていた。これはスゴイ事だと思う)

そこを通り過ぎると、気になるものを発見。

「足湯」……。

まさか、こんな街中で足湯に浸かることが出来るとは驚いた。タオルも持ってきてないし、わざわざ買うものアレなんで、浸かるつもりはなかったが、一応見ておこうと思い、中を覗き込んでみた。すると、地元のマダムたちが井戸端会議ならぬ、足湯会議に花を咲かせていた。邪魔しちゃ悪いと思い、中の撮影を断念。

「まあ、また来たらええわ」と思いつつ、いったん休憩ということで足湯スペースから南側にあるベンチスペースに腰を掛ける。何気なく窓の向こう側を見た。

ん? なんかある。飲み屋街というには小規模な、それでいて何とも気になるスポットを、道路を挟んで向こう側に見つけてしまった。

これは何か面白そうだ。

はやる気持ちを抑えつつ、歩道橋を駆け上がり、

ちょっとだけ立ち止まって、歩道橋上から鳴門の町並みを眺め、

あっという間に反対側へ到達。

ここはなんと表現したらいいのだろう。写真を観てもらったらわかるんだけど、よくわからない空間に6軒ほどのバーっぽいお店が立ち並ぶ。なるほど。

鳴門の人たちがチェーン店の居酒屋以外では、どこで呑んでるんだろうと不思議に思っていたが、こういう感じで隠れ家的なお店が点在しているのかもしれないな。

さて、どんなお店があるのやら。

午前中なので、飲み屋さん的にはおやすみの時間である。だから、当然中に入ってみることは叶わない。とりあえず看板や外観を眺めて楽しむことにした。

乱男

おおっ、なんか凄そうな店名見っけ。もしかして、もしかするのかなと思いながら、扉を見てみると、

なるほど。なるほど。ニューハーフの方やゲイの方のお店か。そういえば思い出すな。大阪で専門学生だった頃、何軒かハシゴして、ヘベレケになりながら訪れたバーで、いわゆるオネエさんと居合わせて、ごちそうになったことがある。

俺や友達のしょうもない話を聞いてくれ、自分の体験をいろいろ話してくれ、「就活頑張れ」的な激励をして、その方は去っていった。

それから、我々もお開きとなり、お会計しようとレジに立った際、「お代はいただいております」とマスター。心当たりと言えばひとりしかいない。めちゃくちゃスマートで格好いいごちそうの仕方で、随分憧れたっけな。お礼を言いたくて、友だちと何度か同じバーを訪れたが、結局再会することはなかったな。ホンマにありがとうございました。

何度か真似をしようとして、全部失敗に終わったな笑 

あの人みたいに格好いい大人になりたいもんだ。

そんな懐かしい思い出に浸りながら、ふと時計を見る。

「よし、そろそろアソコにいってみようか」

そう。実はこの近くに「ぜひ一度行ってみたいところ」というのがあり、せっかくだから行ってみようと密かに思いつつ、大銀店街をうろうろしていたのである。

だけど、長くなったので、またもや続く。

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