新緑の山を愛車「鉄の棺桶3号」で走っていた。目的地は、実はまだ一度も訪れたことがなかった神通滝だ。
ちなみに神通滝は氷瀑で有名な滝だね。でも、俺は凍結した山道を運転するの怖いから、誰かがアップした写真でしか見たことない。やっぱり初めて向かう滝はワクワクする。
美郷から神山・上分に突っ切るルートで御機嫌ドライブである。それにしても、さすがゴールデンウィーク直前。新緑がまぶしく、緑色をこよなく愛する俺としてはたまらない。
不安になるくらい車を走らせたら、広い駐車場に到着。結構停められる感じだな。20台は余裕なんじゃないかなってくらいの広さ。
そっから新しい遊歩道をテクテクテクテク歩いていくわけだが、まあ、これがなかなかどうして。
遊歩道って言葉だけ聞くと、なんとなく「楽そう」とか「のんびり歩けそう」とかイメージしそうでしょ? でも、多分イメージしてるより110%くらいはキツい道のりだ笑
文章読むのめんどくせーって方は、動画をどーぞ。
動画ならではの見所もあるっちゃあるし、ないっちゃないし。
動画撮影しながら歩いてたんで、息切れの声が入ってしまわないようにマスクの下の口を真一文字に結んで移動した。
「おい、この遊歩道いつまで続くんや?」と山に文句を言いかけたとき、チラッと見えてしまったんだな笑
滝。。。
もっと近づくべく、さらに前進!
階段をタタタタッと降り、板製の橋を渡り、「さあ、滝の水飲むど!」と息巻いた、
そのときだ!
一瞬視界の右端に何かが動くのが見えた。反射的に目で追った。短い足と丸っこい尻尾が岩場を駆けていくのが見えたが、すぐに見失った。
何となく「たぬきち?」と思い、回り込んでみたが姿は見当たらなかった。さすが野生。大したもんだ。
さて、たぬきちは諦めて滝だ、滝だ。
これ、マジヤバくない!?
この水量半端ねえ!
もうちょいだけ近づいてみる。
印象でいえば轟九十九滝くらいの豪気さだな。どばどば! 弾けとぶ水の玉が肉眼で捉えられるのも、滝壺に叩きつけられたしぶきが風に舞って俺をずぶ濡れにするのもよく似ている。
あっ! でかいミミゴ石!
そういえば、ミミゴ石って一般的じゃないのかな。ググっても出なかったし。
子どもの頃、死んだ祖母(生まれも育ちも神山だった)から教わったんだっけか。よく覚えてないが、河原で耳に当てて遊んだ記憶がある。
それはさておきテイスティングタイムだ。
これがメインだからな。ふはははは!
汲んで~、
おや、これは冷たい。相当な冷たさ。これまでで一番冷たいんじゃないか? この日の気温は20℃くらいの暖かい日だったから、冷たいの嬉しいな。
で、注ぐ!
む! この透明具合と炭酸水のような泡立ち。この特徴。そこから察するに「杉味」かな。ふふっ、これが経験値ってやつか。何だかんだで結構飲み歩いてるからなあ。
さて、飲んで~(*´∀`*)
あれ?
あれれれれー?
これは「無味」でも「椿味」でも「杉味」でもない。新しい味(フレーバー)だ!!!
なんちゅーこっちゃ!!!
てーへんだ! てーへんだ!
まさか新作を用意して待ってるとは、さすが山。
味わいとしては、「杉味」を少しマイルドにして、やや川魚の臭みのような風味を足した感じだ。
川魚味!!
つまり、つまり! 大変誠に申し上げにくいのを強いて、心を鬼にして言うならば!
まずい!!!
うん、めちゃくちゃまずい。。。笑
川魚は旨いけど、水の味としては最悪だな。。。
滝を飲み始めて初めてかな、まずいって言ってしまうのは。滝としては最高なんだけどな。見に行くぶんには感動するくらいの滝なので、ぜひ見に来て欲しい。飲まない限り最高の滝!笑
それではレビューいってみよか!
冷たさ 92点
まろやかさ 80点
香り 80点
透明度 90点
ミネラル感 75点
旨さ 50点
総合平均 77.8点
かなり酷評みたいになってしまったな。。。笑
でもまあ、しゃあないな。川魚味やもんな(;´∀`)
ただもう一度来たときに飲み直してみようかな。調子が悪かっただけかもしれんし。
飲み終え「おい、山! また来るぞ!」と滝の轟音に負けないくらいの声をあげたとき、後頭部にバチバチッと視線を感じた。
しまった! 誰かに見られた!
甦る妙見さんやお松大権現での恥ずかしい記憶。。。バッと振り返ると……そこには!
ヤツがいた。
というところで、次回に続く!!