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【兵庫冒険録】徳嶋ダイスケ一行神隠しに遭う【大中小トリオ】

投稿日:

12/29 PM10:15

※イメージ図です※

何故だ。何故こんなことに……。

我々はまた別なる謎の工場地帯をぐるぐる走らされていた。時刻は午後10時過ぎ。眠る工場地帯は完全なる闇と静けさに包まれており、異様な不気味さを感じさせた。

そして、俺は何気なくカーナビに目をやった。その時だ。

「ど、どういうことだ!!!」

思わず叫んでしまった。
しかし、それは無理からぬことだった。我が目を疑うような、衝撃的なものが示されていたのである。それは……。

目的地まで残り70キロ

……出発したときに表示されていたのが70キロ。で、約1時間半移動して1キロも変動していない……。

おかしい。おかしいぞ!
だってさっき大阪までの距離はかなり詰めていたじゃあないか! 100キロが60キロくらいにまで近づいていたじゃあないか!

それじゃ何か?

明石駅とは1キロも近づいていないが、大阪だけは40キロ近づいてきたってことなのか?
我々はスタンド使いか、キツネもしくはタヌキに化かされているのではないか。ちょっと怖くなってきた。

ただそれぞれ家に帰りたいだけなのに、何故真っ直ぐ帰れんのだ。カーナビもスマホもあるのに、何故だ?

そして、ここはどこの工場地帯なのだ?

無限回廊ならぬ無限工場地帯。ここで足止めされながらも、普段ならば冒険時は俺ひとり。だが、今は違う。

仲間がいるのだ。

三人寄れば文殊の知恵

各々脳ミソをフル回転させて、ああでもない、こうでもないと考えに考えた。そして、とうとう我々の頭脳である友彦くんが「これだ! このルートに違いない」という道を見つけ出した。

その通りに進んでいくと、たしかに謎の工場地帯から抜け出すことが出来た。あとは道なりに進んでいけば、目指すべき基本ルートに到達するという段階までの道筋が見えてきた。

これには車中盛り上がった。

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