時間軸が行って来いするけど、これは谷のサウナを楽しんだ後、廃校ホステルにチェックインする直前の話となります。廃校ホステルチェックイン後の話は以下のリンクからどうぞ。
ハレとケ珈琲でこの日最初で最後の食事
駐車場に車がいっぱい停まっていた。さすがは食べログ的な評価サイトで5点満点中4点台を叩き出しているところだ。結構入り込んだ山奥だというのに、凄い。。。
出入口に、お店のちょっとしたルールみたいなのを書いてあるので熟読。
当店はセミセルフサービスです。
ハレとケ珈琲
1 お好きなお席へどうぞ※混雑時にはご合席をお願いすることがあります
2 テーブルにメニューがありますので、決まりましたらレジで先にお会計をします
3 ご注文の商品はなるべくお席にお持ちしますが、混雑時はトランプの数字でお声をかけます
4 お帰りの際は、食器のご返却にご協力お願いします
ふむふむ。なんとなくわかったところで、入店。
おおっ、お客さん多いな。。。と思いつつ、遠慮がちに店内の「他のお客さんが映らないよう」極力配慮しつつ写真を撮っていく。
懐かしい椅子に腰掛け、メニューを吟味
懐かしいなあ。俺が通ってた小学校も、こういうスタイルの椅子だったわ。今思うとケツがカッチカチで痛くなる椅子だよなあ笑 今ならおザブ必須だね。
うーん、ふんわり残る教室感がたまらんね。
さて、メニューを見てみるか。どうれ、どうれ。
ピッツァの種類も豊富で良いなあ。俺の大好物のジビエ使ったのや、しいたけのピッツァ、クリームチーズのデザートピッツァなんてのもあれば、トマトのシンプルなピッツァなんていうのもある。。。良いねえ。
ほほう、左下にポツンとある「カレー」ゾーン。そこに記されましたるは、「ジビエと地元野菜の重ね煮キーマ(数量限定)」。。。ほほほう。ほう。
へえ、ケーキもあんのか。誕生日だしなあ、今日俺。
なるほどね。
ドリンクは……やっぱり珈琲が多いね。当たり前だけども。でも、俺、苦いから珈琲は苦手なんだよなあ。ふーむ、どうしようかしら。。。
よし、決めた! コレとコレにしよう!
注文が決まったらレジへ行ってお会計
レジ横のベルをチンと鳴らすと、奥から女性が駆け寄ってきてくれた。
「これと、……これを下さい」「はい、1600円くらいになりまーす(うろ覚え※実際はきちんと答えてくれます笑)」
支払いを済ませると、「それでは、こちらを持ってお席でお待ち下さい」とこんなものを手渡された。
なるほど。たしかに出入口付近に掲げられてた店内ルールみたいなのにも、書いてあったもんな。「 ご注文の商品はなるべくお席にお持ちしますが、混雑時はトランプの数字でお声をかけます 」って。
つまり、このトランプが番号札ってわけか。実は普通のトランプの2,3倍でかい。
しばらく待っていると、後からやってきたご夫婦が「相席大丈夫ですか?」と訊ねてきたので無論快諾。「どうぞ、どうぞ」。
それから、注文の仕方を訊ねられたので説明してあげた。たしかに少し特殊なルールがあるから、最初は戸惑うよなあ。
ご夫婦は俺に礼を言うと、しばらくメニューを眺めてからレジへ向かっていった。すると、他の若人集団たちもそれを真似るようにレジに並び始めた。どうやら皆、どうして良いかわからないで困っていたようだ。
ネルドリップコーヒーで大人の階段登る
しばらくすると、マスターが「お待たせしました。ネルドリップコーヒーです」と言って持ってきてくれた。
その際に「エチオピア」が云々と言っていたので、そのあたりのやつなのだろう。俺はコーヒーが苦手でほとんど呑まないから詳しくないけど、「ほほう、なるほど」と訳知り顔で頷いておいた。
とりあえず31歳になったし、そろそろ「ひとりでコーシーでも飲める大人になっとくか」と挑戦したのだ。お店でコーヒーを頼むのは、多分これが初めてのことだった。
ふむ、砂糖もクリームもない、か……。
ここだけの話、営業マン時代、よくお客さんにコーヒーを出してもらう際には俺だけ毎回「甘いの好きでしたよね」とスティックシュガー3本と大量のクリームが用意される扱いだったため、完全なるブラックは初体験に近かった。
男は度胸。四の五の言わずに啜ってみるか……。ズズッ。
苦い。やはり苦い。が、何だろう。苦味だけじゃない。風味が芳ばしく感じるのは風邪気味だからか? とにかく嫌じゃない。もしかすると、俺は今まで好きじゃないタイプのコーヒーしか飲んできてなかっただけかもしれない。
俺、このコーヒーだったら飲めるかも。
生まれてはじめてコーヒーが旨いと思った瞬間である。
ところで、ネルドリップって何だろう。
「ネル」とは、手触りが柔らかく起毛している織物「フランネル」のことで、「ネルシャツ」の「ネル」と同じものを指します。このネルで作られた布製フィルターを使う抽出方法を、ネルドリップと言います。ペーパーよりフィルターの目が粗く、コーヒーの微粒子が布フィルターから抜け落ちるので、舌触りの滑らかなコーヒーになると言われています。
UCCのネルドリップの項目より
調べてみたらば、こういうことらしい。
へえ、よくわからんけど、これなら好きかも。特にここのコーヒーはかなりこだわってるらしいからね。
何でも自家焙煎の珈琲店だそうだし。(まあ、だからこそ、一応礼儀としてコーヒーを試しに注文してみたんだけどね)
31歳にして大人の階段を1、2段登ったとき、本日のメインディッシュが登場した。
ジビエと地元野菜の重ね煮キーマ
俺ね、カレーは大好きなんだけど、レトルトカレーで大喜びするレベルだからキーマカレーってあまり食べた記憶がないんだよなあ。
キーマってなんだ?
「キーマ」とは、ヒンディー語(क़ीमा)やウルドゥー語(قیمہ)で「細切れ肉」または「挽肉」を意味する。キーマカレーは「挽肉のカレー料理」と言うだけの意味に過ぎず、特定の調理法があるわけではない。広大なインド亜大陸では地域や宗教により素材も料理法も非常に種類が多く、現地では日本のドライカレーとほとんど同じようなものから、煮こんだスープや肉団子のカレーなど、日本で見るキーマカレーとは似ても似つかないものもある。
ウィキペディア「キーマカレー」より抜粋
ようするに挽き肉を使ったカレーってわけね。
さて、一口。。。おおっ、旨い!
でも、挽き肉にしているがゆえに、またカレーの味をまとっているがゆえに、俺には一体何のジビエが使われているのかは判別が出来なかった笑
大抵のジビエは食べてると自負してるが、わかんないなあ。。。
食べた感じ妙な癖はない。ジビエに苦手意識がある人でも食べられると思う。
ただただ旨いの。旨いカレーだし、「えっ、ハレとケ行くの? だったらキーマカレーはオススメだよ」とも言える。ただ何の肉かがわからなかったのだけが残念だった。
何の肉か推測してみよう。
狩猟の難易度というか、肉の入手の難しさを考えると「熊」ではないだろうな。
比較的入手しやすい「猪」だが、保存を考えると常備しておくのは難しそう。時間が経つと独特の獣臭さが出るからな。
食べた感じの癖の少なさを思うと、「鹿」が妥当だろうなと思う。
まあ、ぜんぜん違うかもしれないけど笑
うん、それはともかく美味かった。ごちそうさまでしたm(_ _)m