思ひ出懐古録

心霊スポットに出かけて、犬に食べられた話 

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ある時、高校時代の友達ふたりと、地元の有名な心霊スポットを調べるってのをやったことがある。

まあ、怪談聴くのは大好きだけど、幽霊なんかみたことないし、霊感なんか微塵もないから、とくに何にも変な体験をすることなく調査は終了したんだ。

 

謎の白い仔犬との出会い

帰りの道中、気まぐれで寄った神社の境内で、白い仔犬と出会った。やたら人懐っこい。
可愛かったので、しばらく一緒に遊んでたんだけど、一瞬目を放した隙に姿が見えなくなった。

 

今思うと、3人が同時に目を放すなんて変なんだけど、とにかく仔犬は突然どこかへ行ってしまったのだ。

 

10分くらい探しながらも、なかば諦めて駐車場に向かってると、首輪が落ちていた。あの仔犬がしてたのによく似ている。

 

「これ、さっきクルマ降りたときあったか?」

 

首輪を拾って、友達ふたりを振り返ったけど、「いや、さっきはなかったよ」「うん、なかった、なかった」。

 

結局、仔犬は見つからないまま。後ろ髪ひかれながらも俺たちは神社をあとにした。

 

このとき俺は、このあと自分に降りかかる不幸にちっとも気がついていなかった――。

 

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