「県西部に猫雑貨を専門に扱う店があるらしい」
そうタレコミがあったのは、6月14日の夕方のことだった。
「何ぃ?」思わず眉間にシワを寄せ、気色ばむ俺。徳島県内で猫雑貨専門店といえば、昨年紹介した鳴門市の「白猫堂ノスタルジック」くらいしか知らなかったからだ。
慌ててネットで調べてみると、店名を「ねこのシータ」といい、美馬市脇町にあることが判明した。
自宅からだと3、40分ほどで行ける距離だったので、さっそく本日6月15日に突撃してみることに決めた。
紆余曲折を経てお店に到着したのは、10時5分くらいだっただろうか。(詳しくは後述)→店主さんいわく不定休とのことだから、事前に公式Twitterなどで確認することを推奨する。
お店の前に車をとめ、店の雰囲気をパシャリと写真におさめた。
いいね、この隠れ家的な佇まい。
店に入ると、ちょうど店主さんが作業されていて、挨拶しながら「店内写真撮っても大丈夫ですか?」と訊ねてみる。すると、「いいですよ」と快く受け入れてくれた。
「ありがとうございます」と一歩店内に進んだところで、「わっ」と驚いた。足元に猫さんがいたからだ。
あまりにもじっとしていて、馴染んでおり、もはや店内と一体化していて気が付かなかったようだ。
綺麗な毛並みと可愛い目をした子で、「ごめんね、写真撮らせてなあ」と何枚か撮らせて貰った。
何気に一番気に入ったショットはこちら。
めっちゃかわいくない? 猫さんのあくび。
本日自画自賛ナンバーワンショットだね。
それから店内の様子(というか商品の並び)はこんな感じ。
店主さんと話をしながら、所狭しと並ぶ猫雑貨を物色する。
店主さんはもともと猫好きで「白猫堂ノスタルジック」にも行ってたらしくて、でも、「鳴門はちょっと遠いから自分が住んでる近くに猫雑貨屋出来ないかなあ」って思っていたらしい。
ところが待てど暮らせど出来る気配がない。
というか猫雑貨どころか、普通の雑貨屋も出来る気配がない。
ということで、「だったら私がやろう」と思い、昨年の7月半ばにオープンさせたらしい。
品揃えの雰囲気は店主さんも言ってたけど、どちらかといえば女性好みなラインナップが主。店主さんが女性で、「自分が良いと思ったものを置いている」というのと「白猫堂ノスタルジックさんとは極力かぶらないように」という配慮があるからだそうだ。
せっかく来てくれたお客さんが、「白猫堂ノスタルジック」とは違ったテイストの猫雑貨を楽しめるようにという気持ちが込められているのだ。
でもね、そうはいっても猫好きならば男性でも「おおっ」と思わずテンションの上がる商品もたくさんあるからね。
焼酎の瓶かかえて満面の笑み浮かべてる猫さんの置物に、奥に見えるトイレと黒猫ちゃんもいいでしょ。トイレは蓋の開閉まで出来る仕様だそうだ。
他にもストラップやピンバッジ。「ポタリングキャット」っていう東京の猫雑貨が出してるシリーズなんだけど、店主さんいわく「ここはとにかく仕事が早くて、新しいのがバンバン出るからありがたい」とのこと。たしかに種類が豊富に揃っているのが並んでいると、それを眺めるだけでも楽しくなる。
猫が筆持って、半紙に「猫背」って書いてるものや自転車に乗ってるのなど、個性的で可愛い猫のキャラクターがいっぱいあって楽しいんだな、これが。
レジ奥には猫さんたちの憩いの場みたいなのがあって、猫さんたちが自由に遊んだり、駆け回ったり出来るスペースがあった。ものすごい目で俺を見下ろしてくる子が何とも可愛い。
また店の出入り口から東側には椅子とテーブルがあって、座ってくつろげるスペースも用意されている。お客さんをもてなす気満々なのが嬉しい。
それから「猫のシータと愉快な仲間たち」と銘打たれた猫さんたちの写真。
「えっ、この子たち皆ここの子ですか?」と言うと、そうじゃなくて友達やInstagramで交流がある方々の愛猫たちを飾ってあるのだそうだ。
それとこの壁紙見てよ、オシャレだよね。
デニム生地っぽいのがセンスよく貼られている。他のお客さんたちからの評判が良いという。俺もこういう感じ、大好きだ。
眺めていると「これも良いな」「あれも欲しいな」となっていって、結局全部で4点購入して店主さんと猫さんに別れを告げて店を出た。
商品を入れてくれた紙袋には「肉球スタンプ(店名)」と「猫のシール」で封がされている。
さらにレシートにも「ご来店ありがとうございますニャ」という文言が入っている念の入れよう。
白猫堂ノスタルジック同様に猫さんへの愛情が溢れ出ていた猫のシータ。
撮影を快諾してくださり、さらにいろいろなお話を聞かせてくださった「ねこのシータ」には感謝感激雨あられである。また行きたいなと思ったお店だ。(そう言いながら白猫堂ノスタルジックにも行けてないんだよなあ。。。)
白猫堂ノスタルジックでもそうだったんだけど、猫雑貨屋さんをされてる方って凄い話してくれて、凄い楽しい方ばっかりなんだね。トータルで多分2、30分くらい話させて貰ったけど、めちゃくちゃ面白いんだよね。
帰ってきてから調べて知ったところによれば、白猫堂ノスタルジックの店主さんも猫のシータにやってきたことをブログで紹介していた。どうやら猫雑貨屋さん同士良好な関係を築いているようで安心安心。
それから俺が購入したものを紹介しておこう。
おまけ 店主さんが教えてくれた「井川スキー場腕山は半端ない」話
実は店主さんは徳島県の出身者ではない。
もともとは富山県の方で、大学で県外に出、その後結婚して徳島にやってきた方らしい。
そんな店主さんが徳島で驚いたことが、まず「徳島ラーメンの濃さ」と「井川スキー場腕山」だったという。詳しく聞けば、井川スキー場腕山って、豪雪地帯となる富山県の方から見ると「とても初心者が滑ってみるレベルのコース(?)ではない」感じらしい。
あいにく俺はスキー未経験者なのでそれがどれほどのことなのかはわからないが、ちょっと今年の冬には初スキーでもして、その恐怖を体感してみようかなと思った。
おまけ ナビに翻弄され恐怖
どうでもいい話だが、俺の車のナビは古い。
2012年に方向音痴な俺のために社長が取り付けさせた安いやつで、自動で更新するなんて機能はない。だから、今は封鎖された道でさえ平気で直進させる恐ろしいナビである。
時折俺はこのナビに翻弄され、半泣きになりながら目的地に向かうことがあった。
酷いときには、山奥のめちゃくちゃ狭い道を10分ほど進まされた挙げ句、袋小路に追い詰められ、30分かけてバックで脱出させられてひどい目にあったこともある。
そんなナビが今日もやらかしてくれた。
詳しいことは書いても伝わらないと思うから端折るが、まっすぐにナビゲートしてくれれば「ヒョイヒョイ」と北上して到着出来たものを、ぐるりと東側から回り込むようなルートを俺に指示してきた。
そのおかげで、凄まじく狭い「田畑に用事がある人が使うためだけ」と思わしき道を走ることとなった。(一旦東手前から北上し、西に進んで、南に下っていく妙なルート)
こんなにも脱輪に気を配って走行したのは、教習所での試験以来だと思う。
「この先、道あるんだろうな? 行き止まりやないやろうな? おい、おい」とカーナビに言いながら、恐る恐る進むのはなかなか怖いものがある。
俺の愛車の幅ギリギリぴったりみたいなルートが数百メートル続き、肝を冷やしながら突破。
「この先、道あるんだろうな? 行き止まりやないやろうな? おい、おい」とカーナビに言いながら、恐る恐る進むのはなかなか怖いものがある。
それを店主さんに言うと、ナビで来たお客さんのなかには稀に俺と同じ目に遭う人がいるらしい。
とまあ、そんな感じでこれから「ねこのシータ」に行こうと思ってる方はぜひその点だけ気をつけて行ってみて下さい。猫好きならば絶対にテンションが上がるお店のひとつです♪