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【漂流物で遊ぼう】竜宮の磯 周辺探検隊 前編 【海岸を4時間歩く】

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鳴門の端っこのほうに、「竜宮の磯」っていう海岸がある。そこはどうやら、干潮時には砂浜と磯場が陸続きになるスポットらしい。

なんでも太平記っていう書物には、「鳴門には竜宮城の入り口がある」みたいなことが記されていて、そこからのネーミングになっている説があるみたいだ。(by鳴門総合情報サイト 鳴との門より

面白そうだと思い、とりあえずいってみることにした。

普通の砂浜に、こんなにゴロゴロしたごつい岩がいっぱいある。もしかしたら、俺が前からやってみたかったゴロタ釣り(岩場に釣り糸垂らすやつ)が出来るんじゃねえかって感じだ。

調べてみたら、この周辺は釣りスポットらしく、キスなどが釣れるらしい。また、運が良ければスズキなんかも釣れるようだ。

あの三角すいみたいなの何だろう。。。情報サイトにあった灯台か? 距離があるから小さく見えるけど、もしかして結構でかいのかな。。。まあいい。干潮のタイミングで近づいてみてやろう。

そう思って俺は笑った。このとき、俺の頭の中には事前に調べておいた、この日の干潮時間(13時28分)が浮かんでいた。

しかし、このとき時刻は午前10時50分。まだまだ時間はたっぷりある。

っていうことで、とりあえず周辺を探索しながら時間を使うことにした。

意味深な漂流物

砂浜を歩いていると、「意味深だなあ」というような漂流物に出くわした。

洋酒っぽい空瓶何か豆っぽいのが入った角瓶錠剤が入った小瓶。そして、

小型船舶用 信号紅炎 TYPE SF-2なるもの。

これらは俺が来る前から、こうして並べておいてあったんだけど、完全に意図して並べてるよね笑 「遭難したっぽい人が流したっぽいシリーズ」みたいな感じで。

実際は全然違うんだろうけどさ、こういう想像力をかきたてられるようなガラクタ集めのセンス、俺の大好物。しばらく眺めていた。

ちなみに 信号紅炎 TYPE SF-2 は、海で何かあったときに使う発煙筒的なやつみたい。(どうやら小型船舶は、こいつを常に2本置いてなくちゃいけない法律があるようで、どこの販売サイトでも同様の注意書きがなされていた。)

面白いのが、こういう見慣れないガラクタやゴミを注視することで、「こういうものがあるんだな」と知れることと、「これはどういうものなんだろう」と興味を持って、調べてみることで「へえ、こういうことだったんだ」と新たな情報、知識を得られることだね。

意味深な漂流物2

海水を浴び続けて、フタがサビちゃって封印されている、この瓶。この中にはっぽい何か。。。そういえばさっきの角瓶のなかにも豆が入っていた。

もしかして、そういうボトルメール(漂流した人が瓶に手紙をいれて、誰かに助けを呼んだりするアレ)みたいなもので、誰かにあてた暗号的なものだったりすんのかな? もしくは、非常食だったりすんのかな?

なんて勝手に想像を膨らませながら、いろいろ調べてみたけど特に何も出てこなかった笑 思わせぶりな小瓶に苦笑い。。。だけど、何で豆?

謎は瓶に封印されたままである。

ゴルフボール

なぜ、ここにゴルフボールがあるのか。これはすぐに答えが思い浮かんだ。

誰かが持ってきて、バンカーショットの練習をしたに違いない。それか、池ポチャしちゃったのが、池から川へ流れてって、それがやがて海に出て、どんぶらっこっこ、どんぶらこ……。まあ、このあたりでしょうな。

謎の石積み

賽の河原か! っていうツッコミ待ちっぽい謎の石積み。

こういうのって結構どこでも見かけるな。たしか轟九十九滝あたりでもあったし。誰かがふざけて「お墓っぽくない? インスタあげちゃおうよ~」とでもやったのか、はたまた本当に飼ってたペットか公に出来ない人のお墓なのかは定かではないが、これもなかなか想像力をかきたてられる。

あと怖いのが、全部同じ人がこれを積みながら俺の先回りをしているっていう空想だな笑 

漂流物で作ったらしきオブジェ

多分流れてきた、据わりのいい木とロープを引きずったブイを組み合わせたもの。これが偶然引っかかってココに流れ着いたのか、はたまた誰かが見つけてきて組み合わせたのかは定かではない。

ただ、意外としっくり来るコンビに見える。

海の王の席

背もたれもあり、冷たい浜風を遮る壁もある、海の王の席。ここに腰掛けて、10分ほど海を眺めた。が、背もたれはゴツゴツしており、背骨の隙間に尖った部分がめり込んでくるので長居は無用。

海の王は背中が硬い鱗で覆われていなければならない。

ここまで探索したところで、猛烈な空腹を覚えた俺。

「そういえば、ここに来る途中に店があったな。よし、そこで腹ごしらえするとしよう。まだまだ時間はあるからな。そこでまず一服して、万全の状態で引き潮の時間を迎えるとしようか。そうだ、そうだ。それがいい。そうと決まれば善は急げだ。さーて何を食べようかしら」

と独り言を言いながら、来た道を戻るのだった。

つづく……。

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