シネマサンシャイン北島で映画「死刑にいたる病」を観て、楽しんだ俺は空腹を覚えてラーメン屋さんを探し求めて車を走らせていた。
すると、一軒のラーメン屋さんを発見。個人的にはずいぶんと懐かしい感覚を抱きながら、駐車場に愛車・鉄の棺桶3号をとめる。
中華そば 虎子(とらじ)
言わずと知れた徳島ラーメンの名店・猪虎系列のお店の1つである。
もう何年もの間、「いつか行こう」と思っていたお店の1つでもある。その「いつか」がとうとうやってきた、そんなお話。
時刻は午後12時すぎ。のれんをくぐるなり、お店の女性が「消毒したら、食券をお買い求めください」的に教えてくれた。それに従い、消毒からの食券購入。オーソドックスに、チャーシュー入りの中華そば(大)にした。
カウンター席に座り、しばし待つ。
ふむ。裏口からは何度もお邪魔したことがあるが、お店側にやってくるのは初めてだな。
格好いいお店のロゴの何かが展示されている。それをまじまじを眺めていたら、「お待たせいたしました」と先ほどの女性がラーメンを持ってきてくれた。
チャーシュー入り中華そば(大)
チャーシューもデカくて、たっぷり。モヤシに、あとは……タケノコか!
定番のメンマかと思いきや、スライスされたタケノコ。時たまメンマではなくてタケノコなお店があるけど、虎子もそうだったか。なるほどなるほど。
とりあえずスープをいただく。とろみのある濃厚なスープ。あとで詳しい話を紹介するが、わけあって何度か虎子の仕込み現場に居合わせたことがある。なので、「これが大将が魂込めて作ったスープか」と感慨深いものがある。
旨い。チャーシューはほどよく柔らかく、濃いめの味付け。ご飯が進みそうな濃さだ。
麺も旨い! モヤシも旨いし、タケノコも旨い!
なるほど。人気の理由がわかった気がする。単純に旨いわ笑
あとね、食べ進めて、スープも飲み進めていくとわかるんだけど、どんぶりも専用というか、お店オリジナルロゴの入ったものを使っていた。
いやあ、旨かった。ごちそうさまでした!!
気づけばお店は大繁盛。常連さんらしき集団もやってきていて、にぎやかになっていた。
ちなみにメニューはこんな感じ。
こぼればなし
実をいうと、この虎子は俺の前々職時代のお取引先で、何度も大将とはお話をさせていただいている。大将もフレンドリーな方で、仕込み(巨大な鍋に入れた骨を砕く作業)をしながら、いろいろ聴かせていただいたこともある。(今は弟がお世話になっております)
ということもあり、俺は何度も虎子さんには訪れている。
が、ラーメンは一度も食べたことがなかった。というのも、この虎子さん、俺が「食べに行こうかな」と思って前を通るたびに、駐車場が満車だったり、「完売しました」の看板が出ていたりと、妙に御縁がなかったのである。
ようやく食べられて嬉しいかぎり。大将にはバレないように、こっそり「ごちそうさまでした」と言い、店を後にしたわけだ。
いやあ旨かった。
また猪虎系列も制覇していきたいと思うけど、新天地に移るとそう簡単にはいかなくなるなあ笑
まあ人生長そうなんで、ぼちぼちと。ほな、今回はこのくらいで。したらなー。