紅葉狩り。当ブログ「週刊トクシマ」でも毎年秋になると、出来るだけ紅葉の景色を撮って、風情ある記事を書こうと必死になる。
でも、ここ数年、とくに週刊トクシマを開始してからというもの「雨不足」とか「気温差の問題」とかで、「これぞ紅葉狩りや!」という写真を撮ることが出来ないでいた。
ところがどっこい。今年は比較的雨が降り、気温差の問題みたいな影響が少なかったのか、これまでの数年間と比べれば非常に美しい紅葉具合を楽しむことが出来たような気がする。
今年は2度紅葉狩りのチャンスがあったので、その記録をばアーカイブっておこうと思う。
2022年11月8日 鳶の巣谷ほか
20年ぶりくらいに徳嶋の父と徳嶋の母と3人で紅葉狩りを目的とするドライブに出掛けた。(弟・マーは平日で仕事ということもあり不参加)
我々が向かったのは徳島県西部・祖谷渓谷近辺。祖谷のかずら橋や大歩危小歩危などで知られる、徳島県屈指の観光名所であり、同時に紅葉の見所スポットでもある地域だ。
とりあえず「とびの巣峡」なるところを目指し、車を走らせた。(ドライバーは運転好きの父である)
鳶の巣谷
考えてみれば、一度も訪れたことのないスポットだった。
ここからは美しい渓谷の景色を見下ろしながら堪能できる。
紅葉感はまるで感じられないかもしれないけど、なかなか神秘的というか、生命の息吹を感じられる雰囲気の写真をおさめることが出来た。
本当なら降りてって、水汲んで、テイスティングのひとつでもやってみるところなんだけど、両親もいたのでやめといた笑
透明度の高い美しい水が流れるさまは、神々しささえ感じられる生き物を目の当たりにしているようだ。
ゴツゴツとした岩肌を削るようにして流れ落ちていく水。しばらくみとれてしまった。
太陽の光が差し込み、ほんのり紅葉しはじめたばかりの木々を照らし出していた。それはもう黄金のようにも見え、息をのむほどに美しく思えた。
ちょっと不気味だったのは、何か祠のようなものの屋根が落ちていて、まるで埋まっているようになっていたことだ笑 山を探索していると、たまにこういうの(限りなく全壊している祠や倒壊している鳥居など)を見かけるが、放置しておくものなのかな? しかるべき処置みたいなのしないものなの?
別にいいんだけど、ちょっと気になった。
龍宮崖の吊り橋
まだ赤みが足りないと思わないでもなかったけど、綺麗に色づいていて紅葉紅葉している景色が眺められた。右奥の黄色い橋が赤黄色に染まった周囲の木々と、良いコラボレーションぶりを発揮している。
落合集落展望所
買ってきたお昼ご飯でも食べようと、俺の提案で落合集落展望所にやってきた徳嶋家。
ちょうどベンチスペースが空いていたので、三人で並んでランチタイム。一応落合集落で働いていたので、「あの建物がアレで……」「あれが〇〇さんって世話になったおばさんちで」みたいな案内をしながら腹を満たした。
その後は、そのまま奥祖谷の方を抜けて、穴吹方面に出て帰るルートを通っていこうということになり、相変わらず親父の運転で突き進んでいくことにした。
かかしの里
一時、その独特な雰囲気から「マジでなんの謂れもないのに心霊スポット」的な扱いをされていた、かかしの里に到着。そこでは特に車を降りることもなく、ただ単純に車中から外を眺めるサファリパークスタイルでたくさんのかかしたちを眺めながらスルー。
でも、前回来た時には気づかなかった(もしくはその時はまだなかった)、非常に芸術的なかかしがあって、鹿除けの網ごしではあるけどもパシャリ。
ほら、ミレーの落穂拾いだよね? これ。違う?
落穂拾いを彷彿とさせる構図にちょっとテンション上がった。「なんか前に来た時よりクオリティ上がってるじゃん」みたいな笑
で、さらに進む徳嶋家……。
奥祖谷のかずら橋前の駐車場に到着した時、「どうする? 行く?」というミニミニ家族会議が行われたが、母の「渡りたくない」という鶴の一声でそのまま通過することが決まった。
もはや「紅葉狩りはどうなったんだ?」的な状態ではあるが、久しぶりの家族ドライブはなかなか楽しい時間だった。
結局、要所要所で紅葉が綺麗なポイントを見つけるたびに車を停めて、降りて眺めて、撮影して、移動するの繰り返しが主になったな。でも、良いドライブだった。
で、さらに1週間後、仕事の件で祖谷方面に用事があったので、今度は1人で少し進んだ紅葉を楽しんでみることにした。
2022年11月14日
野暮用を済ませた俺は、これまでに世話になった人たちに挨拶すべく落合集落に向かい、車を走らせていた。しかし、運悪くほとんどの人に会うことが出来ないままUターンすることになった。
ただそれではもったいない気がしたので、前の週に訪れた龍宮崖周辺がどうなっているか気になっていってみることにした。
先客がいた。香川県からお越しのご夫婦で、軽く挨拶をかわしたのち、少し談笑。写真を撮って欲しいと頼まれたので撮って差し上げた。ご夫婦と別れた後、吊り橋の上で周囲を見渡してみる。
うんうん、明らかに赤みが増していて、紅葉が進んでいるのがわかるね。
前週の感じも良かったけど、今回のも非常に美しく、コントラストがあって立体感のある紅葉が楽しめた気がする。まだまだ写真の構図が理解できてないから、我ながら下手だなと思うけど、楽しんでシャッター切れたから良しとしよう笑
まとめ
こうして週刊トクシマを始めて4,5年で、ようやく紅葉らしい紅葉が撮れた気がする。一昨年の剣山も良かったけど、今年のは確実にわかりやすく色づいていたから大満足だ。
で、これまでの紅葉狩りを振り返ろうと過去記事を見てみたら、去年はまったく紅葉シーズンに紅葉見に行ってなかったみたい笑
「どうせ今年もダメなんでしょう?」って判断してやめたのかな? 自分のことなのにまったく覚えてないや。でもまあ今年はきちんとしっかりばっちり紅葉狩りが楽しめたし、久々に両親とドライブ出来たから上出来上出来。
あと何度こうして一緒に出掛けられるのだろうなんて考えるのはよそう笑
とにかく目の保養になったし、しばらく張りつめていた気持ちがフッと楽になった。さすがは山。さすがは川。というわけで今回はここまで。それではまた。したらなー。